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「うちの子は発達障害」カリスマモデルの告白で思うこと

      2019/06/13

雑誌「mama girl」でカリスマ読者モデルのNさんが「うちの子は発達障害」であると告白したことで大きな反響がありました。それから半年経った現在の心境やこどもに起きた変化が2015年夏号で紹介されています。

こどもの発達障がいは隠すべきか告白するべきか

親として、また(読者)モデルとして、色々考えた上での行動だと思いますが、この告白によって同じ悩みを抱えた若いママが少なからず救われたと思います。

ただ、一般人の場合はどうするのがいいのか、ちょっと考えさせられました。

色眼鏡で見られる可能性と行動を理解してもらえる可能性

こどもが発達障がいを持っている場合、これを周囲に話すかどうか、ほんとに難しい問題です。

僕自身も発達障がい(辺縁)がありますが、ごく親しい人に話せても、それ以外にひとに話すのは躊躇します。自分では性格や特性のひとつだと受け止めていますが、そう受け取られない場合もあります。いわゆる「色眼鏡で見られる」場合があります。それが何となく嫌で、隠す訳ではありませんが、敢えて言うこともしません。

こどもも同じで周囲から色眼鏡で見られる恐れがあります。しかし、周囲が発達障がいであることを知ることで、行動を理解してもらえて、その子に合った対応をしてもらえる可能性もあります。それがその子の成長にとってプラスになると判断されれば、カミングアウトすることも意味があると思いますが、マイナスの効果には十分注意が必要です。

ネットでのカミングアウトは注意が必要かも知れません

リベンジポルノが問題になった時に「デジタルタトゥー」という言葉が使われていました。ネット上に出て拡散した個人情報は体に施したタトゥーのように消すことが難しく、長い間その人を苦しめることになります。体にするタトゥーは消すことも不可能ではありませんが、ネット上で拡散したデータを消すことはほとんど不可能です。また、体のタトゥーは無理やり人に施すことはできませんが、デジタルタトゥーは第三者が簡単にできてしまう点が非常に恐ろしいものです。

仮に僕が発達障がいであることがネット上で拡散したところで、もういい年(認知症が心配な年ごろ)ですし、一応匿名ですので、問題はありませんが、先の人生が長いこどもの場合は慎重に考えないといけません。

親が施したデジタルタトゥーによって、将来何らかの不利益が生じる可能性があります。今は周囲の理解でその子の成長にもプラスに働くかも知れませんが、その子の努力によってその障がいを乗り越えた後もそのタトゥーがその子を苦しめてしまうかも知れません。ブログもFacebookのようなSNSも閉じた空間のように感じる時はありますが、ネット上で世界に開かれています。悪意のあるひとがどこに潜んでいるかも分かりませんので、ネット上でのカミングアウトは避けた方が安全です。

「障害」という言葉を「障碍」に戻して欲しい

障害という言葉の字面のイメージが悪いです。「害」には嫌なイメージしかありません。

ですが、そもそもは「障碍」であったはず。「ガイ」という読みが同じだからと「害」を選ぶべきではありませんでした。「碍」を常用漢字に加えてもらいたいものです。

英語では、Lesion、Disorder、Disabilityと分かれていますが、日本語にすると障害(障碍)ひとつに集約されてしまいます。学習障害の場合の障害(障碍)はDisorderになりますが、このDisorderの方が正しく表現していると思います。「自閉症スペクトラム」と長い外来語をくっつけて単語を作っている位ですから、ここは「発達ディスオーダー」「コミュニケーションディスオーダー」としてしまった方がいいと思います。是非検討して頂きたいです。(誰か知りませんけど)

名称を正すだけでは不十分

全ての障害(障碍)に対する差別を無くす努力を続けることも重要です。

僕は自分が苦しんだ(苦しんでいる)ので、差別する気持ちはありませんが、その気持ちがないだけにどう努力をすればいいのかも分かりません。何をすればいいのか、自分に何ができるのか、考えていきたいと思います。

NHKで海外ドラマ「ハンク -ちょっと特別なボクの日常-」を放送していましたが、こんな感じでこどもが自然に理解できる教材が今後も出てくることを期待しています。

 - 保育園・幼稚園, 個人情報, 学校等, 小中高, 生活, 育児

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