リオ五輪公園で空中カメラの落下事故
2019/06/12
毎晩見逃せない試合が続いて、昼夜逆転生活が続いています。
五輪公園で空中カメラが落下する事故
とうとうというか、やっぱりというか、事故が起きました。
細いワイヤーで吊って、高速で移動しながら撮影をする空中カメラ。
最近、いろいろな競技で導入が進み、迫力のある映像を楽しむことができて、見る側はいいんですが、選手や観客の上に落下するようなことはないのだろうか、と不安を感じていました。
テニスのATPツアーでも、ゲームの合間にコートすれすれにカメラを動かしたりしていますが、見るからに危ない感じで、いつか事故が起きるのではないかと思っていましたが、やっぱり起きてしまいました。しかも、オリンピックの最中に。
7人の方が怪我をされたそうですが、全員が軽傷だそうで本当に良かったです。
ケーブルが切れて落下する他に選手やスタッフが衝突する可能性もあります
リオの五輪公園で起きた落下事故は、ワイヤの耐荷重に問題があったみたいですが、耐荷重に問題がなく、メンテナンスが万全に行われていても起こる事故があるかも知れません。
また、ケーブルが切れる事故以外にも、カメラが移動する動線と人の動線が交差してしまい、衝突事故を起こすなどの可能性も考えられます。
動いていない固定カメラに勢い余った選手が衝突する事故も起きている訳ですので、ケーブルを使って、しかもかなりの速度で移動させる、遠隔操作のカメラには事故の危険性が潜んでいると考えた方が安全です。
ローランギャロス(全仏オープン)でもかなりの大きさのカメラがコートの上を飛び回っています。味気ない影よりも、影が飛行機の形になるのは面白くていいんですが、無駄に大きくなってリスクが増した感はあります。
ワイヤーは切れるものですから、万が一切れた際にエアバッグが膨らんで衝突時の衝撃を和らげるなど、何か工夫が欲しいところです。
Panasonicのbalooncamみたいな感じだと安心なんですけどね。今後の進化を期待しています。
balooncamは動画の3:00頃からです。
ドローンの落下も心配です
一時期、勝手に飛ばしたドローンが問題になっていましたが、最近漸く落ち着いて来ました。
ルールを守り、そしてドローンの操作技術も上がれば、撮影時の安全レベルは上がると思います。
ですが、
- 製造上の問題
- メンテナンス上の問題
- 操縦技術の問題(ドローン同士の衝突も含む)
- 鳥による攻撃など外的要因の問題
などによる事故のリスクが無くなった訳ではなく、今度も検証がされ続けなければならないことだと思います。
飛行機は人の命を乗せて飛び、落下した場合にも人名を奪うリスクがあるため、運輸安全委員会が船舶・鉄道と合わせて事故が起きた場合の原因究明調査を行い、事故の防止及び被害の軽減を図るために必要な活動を行いますが、被害規模の小さなドローンは十分な事故調査や検証が行われない可能性があります。
あれだけ厳しいルールに縛られ、厳しい点検やメンテナンスを受けていても航空機事故をゼロにすることが不可能な訳ですから、ドローンの事故は必ず起きます。
ドローンが落下した場合の被害軽減の技術も進化して行ってくれることを期待しています。
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