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レクサス福岡南で高齢者の暴走事故 83歳男性

      2019/06/12

またも高齢者による暴走事故。

11月16日15時20分頃、福岡県福岡市南区塩原2丁目にある「レクサス福岡南」で、高齢者が暴走する事故がありました。

暴走事故を起こしたのは福岡県春日市の自営業の83歳の男性。自分が乗ってきたレクサスのタイヤ交換を受け、駐車場を出ようとした際に暴走を始め、10メートルを走った後に試乗車用ガレージに突っ込みました。

試乗車用ガレージに突っ込み、シャッターを突き破った上、店内に展示されていた試乗車1台に衝突し、さらに壁に衝突して漸く停止しました。

当時店には数名の顧客とスタッフがいたそうですが、怪我をされた方がいなかったのは奇跡かも知れません。

福岡県警の事情聴取に対して、83歳の男性は

「シートベルトを締めながらアクセルを踏んだら急発進してしまった。」

と説明しているそうです。

自分では変わっていないつもりでも、歳を重ねるごとにマルチタスクが難しくなってきます。

本来ならシートベルトを締めた後で、ハンドルをしっかり握り、そしてブレーキを離してアクセルを踏むのが基本ですが、中には発進とシートベルトを締めるのが同時なんて人もいるかも知れません。(※危険ですので止めましょう)

若い頃には当たり前に出来ていることでも歳を取ると当たり前ではなくなってきます。僕でも既に感じています。

今回もそんなことが理由で起きた事故かも知れません。

シートベルトを締めようと力んだことで、アクセルに置いた足にも力が入り、結果アクセルを踏み込み、急発進に焦ってしまいアクセルをブレーキに踏み変えることが出来ずに暴走、衝突という感じでしょうか。

高齢者でレクサスなどの高性能車に乗るのは避けて欲しいと思います

貧乏人のひがみだと言われるかも知れませんが、高齢者が高性能車に乗ることに危険を感じています。

レクサスに限らず、ポルシェやBMWに乗った高齢者を目にすることがありますが、中には高齢にも関わらずに機敏な確認動作が出来ている方もいますが、ダミー(衝突実験などで使われる人形)の様に視線が前に固定されたままで走っている高齢者も目にします。(というか、少なくありません。)

僕の母は、50年以上自動車を運転する超ベテラン。今でも年間5000~10000キロ走行していますが、今まで無事故無違反の超優良ドライバーです。今は父のお下がりのトヨタのセダンに乗っていますが、そろそろ小さい車にしたいと言い始めました。運転に衰えを感じる場面が出て来ているそうです。

今回事故を起こしたのは83歳の男性ですが、83歳と一言で言っても、様々なレベルの人がいます。僕よりもまだ運転が上手い人もいますし、事故を起こしていないのは相手が避けてくれているだけの暴走事故予備軍の人もいるでしょう。

 

本当に様々なレベルの人がいることは十分に理解した上で、それでもやはりある程度の年齢になったら、レクサスのような高性能車(高出力車)からは降りて、非力ながら安全性の高い車に乗り換えて頂きたいと思います。(勿論、今回のような判断ミス・操作ミスはどのような車に乗ったとしても止めて欲しいです。)

車が好きで好きで、どうしても高性能車・スポーツカーに乗りたい場合は、安全が確保されたレースコースか私有地で走行してください。

レクサスのプリクラッシュセーフティシステムは作動しなかったのでしょうか?

レクサスにはプリクラッシュセーフティシステム(歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ)という運転を支援する機能があります。

これがついている車であれば、今回のような衝突は避けられたかも知れませんが、搭載されていなかったのでしょうか。それとも、作動しなかったのでしょうか。

仮に搭載されているとしても、

道路状況、車両状態、天候状態およびドライバーの操作状態等によっては、作動しない場合があります。

と書かれてもいますので、やはりこの機能を過信せずに、ある年齢になったら非力でコンパクトな車に乗り換えることをご検討頂きたいと思います。

トヨタも超高齢化社会に対応した高級感のある高齢者向けの自動車をレクサスから出してくれないものでしょうか。

 - 交通安全, 安全運転, 技術, 生活, 福祉, 自動車

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