吸湿速乾機能性繊維は汗の臭い凝縮機能付き
2019/06/13
汗を肌から素地の表面まで素早く吸い上げて、乾燥させる機能性繊維は夏の必需品です。その汗を吸い上げる機能をウィック(Wick)性と言いますが、モンベルのウィックロン(Wickron)やコロンビアのオムニウィック(OMNI-WICK)はWick性をいかんなく発揮して、暑い夏に快適な着心地を提供してくれます。
ウィック性の高い素地は臭くなる恐れあり
ウィックロンもオムニウィックも着ていましたが、共にアウトドアでガンガン着ているうちに、結構な異臭を放つようになってしまいました。毎回洗濯していますが、それと関係なく臭いは少しずつ蓄積されていきます。登山中に公衆便所のような臭いがしてきて、何が臭うのか調べたら自分のシャツが臭いの元だと知った時はショックを受けました。
モンベルのウィックロンもコロンビアのオムニウィックも非常に着心地が良く、速乾性能も高いので重宝していました。それだけにショックも大きかったです。(しかも、結構値段が張ります)
色落ちや繊維が傷むのを覚悟して漂白剤も使いましたが、表面の臭いは若干落ちても、着ているとジワジワと繊維の中から臭気が外に出て来てしまいます。僕は臭いに弱いので、結局全てのウィック系のシャツは着れなくなりました。こどもがウィックロンのTシャツを部屋着で着ていますが、そちらは全く臭くなっていません。多分、汗をどれだけ吸って、蒸発させたかによるものと考えます。
メーカーによる臭い対策
メーカーも臭い問題には気付いているようで、モンベルの場合は光触媒効果を持った粒子を繊維に練り込んでいるそうで、光に当たるとにおいの元を分解すると謳っています。
光に当たることで、においの元を分解する「光触媒効果」を持った粒子を繊維に練り込んでいます。洗濯を繰り返してもその強力な消臭効果は衰えることなく、半永久的に持続します。
モンベル ウィックロンクールの説明より抜粋
と書かれていますが、僕の場合は余り効果を感じませんでした。(僕の汗が臭過ぎる?)
洗濯にも注意が必要です
モンベルの場合は吸湿速乾機能を維持するには柔軟剤を使用しないように推奨しています。きっと繊維の隙間に柔軟剤の成分が入り込んでウィック性を発揮できなくなるのでしょう。これを逆手に取れば、洗濯時に柔軟剤を使えば、臭い臭いの代わりに柔軟剤が香っていいんじゃないの?って一瞬思いましたが、仮にそうでも吸湿速乾性能を失ってはウィックロンの意味がありません。
ただ、柔軟剤の匂いでごまかせない分、余計に凝縮された汗の臭いが鼻を突いてしまいます。厄介な問題です。
更に問題があります
市街地でのウォーキングに使うと、繊維の深い部分にディーゼル粉じんなどが入り込んで取れなくなってしまいます。僕は白のクール ハーフスリーブジップシャツを着ていましたが、全体に煤けた感じに汚れてしまい、これは漂白しても全く落ちませんでした。臭い成分と同じように繊維の隙間に入り込んでしまうと取れなくなってしまうのでしょう。
臭いと汚れは覚悟が必要です
ウィック性の高い繊維が臭くなり、煤けたように黒ずむのは宿命です。
- 短い期間で買い替える(1~3年)
- 市街地で使う場合は濃色を選択する
- 汗を大量にかく活動をする場合は、ウィックロンとオムニウィックは避ける
ユニクロのドライEXはハードな使用にも関わらず臭くなりません。恐らく繊維の表面がウィックロンとオムニウィックほど複雑になっていないものと思われます。その代わり吸湿速乾機能はそこまで高くはないでしょう。大量の汗をかく時にはウィックロンとオムニウィックでも限界を超えてベタベタになりますから、そんな場合はユニクロのドライEXを着て、ベタベタに貼り付くほどではない程度の活動をする際にウィックロンやオムニウィックを着ると、性能も発揮できますし、臭くなるのを遅くすることが出来るかも知れません。
活動量(かく汗の量)に応じて、
- 少:コットンなど、普通の素材
- 中:ウィックロンやオムニウィックなどの吸湿速乾機能性繊維
- 多:ドライEX
と使い分けるのがベストです。全てのウィックロンやオムニウィックを臭くしてしまったので、今度改めて購入してテストしたいと思います。レビューはまた。
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