トライアンフ横浜北 顧客の車両を預かったまま代表が消息不明
2020/01/22
英車「トライアンフ」の正規販売店「トライアンフ横浜北」が店舗改装工事をするとして2016年11月28日から休業をしていましたが、改装期間終了の目安としていた12月中旬を過ぎても営業を再開せず、同店代表も消息不明となっていることが分かりました
トライアンフモーターサイクルズジャパンに対して休業の連絡もなく、連絡もつかない状態であることから、最初から夜逃げを計画していた可能性もあります。
「店舗改装工事のお知らせ」という貼り紙がされていましたが、実際には店舗の改装はされておらず、従業員にも連絡はなく、自宅待機の状態だと言います。
顧客の中には車両を預けたままの人もいるようで、横領罪での起訴も含めた法的な対応も検討されています。
店舗改装工事のお知らせ
拝啓
時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。また、平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、誠に勝手ながら11月28日(月)より12月中旬まで店舗改装工事のため休業とさせていただきます。
期間中、皆様には何かとご不便をお掛けいたしますが、これまで同様変わらぬご愛顧を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
敬具
トライアンフ横浜北
代表 那波 誠
本来であれば、店舗改装を行う場合は、日本法人「トライアンフモーターサイクルズジャパン」に連絡し、休業時の顧客のフォローを近隣販売店に受け持ってもらえるように間に入ってもらうなどするはずですが、「誠に勝手ながら11月28日(月)より12月中旬まで店舗改装工事のため休業とさせていただきます。期間中、皆様には何かとご不便をお掛けいたしますが、これまで同様変わらぬご愛顧を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。」という内容は異常です。
スタッフブログにも怪しい内容が書かれていました。
11月22日は軽いタッチで。
11月24日には少しトーンが変わっています。
休業期間の期限となっていた12月中旬をもって、トライアンフモーターサイクルズジャパンは販売店一覧からトライアンフ横浜北を削除したそうですが、早い段階で夜逃げしたことに気付いていたのかも知れません。そうであれば、もう少し早く手を打ってあげていれば、被害も減った可能性があり、残念です。
トライアンフモーターサイクルズジャパンがトライアンフ横浜北の顧客のフォローに動いていますが、出来ることは限定的で、車両が手元に残った顧客は別の店舗への橋渡しをしてもらえるでしょうけれど、車両や金銭を持ち逃げされた形になってしまった顧客は自分たちで何とかする他ありません。
どんなに有名ブランドであっても、結局は車両を購入した販売店との関係が全てですから、今回のように販売店が夜逃げや倒産してしまった場合、同じブランドの別の販売店に行っても同じサービスや保証が受けられない可能性も出てきます。
買う時には全国に販売店網があることをアピールされますけど、結局販売店同士が繋がっている訳ではなく、逆にライバル同士だったりして、面倒をみてもらうことは通常できません。
経営母体は有限会社 ビッグ・フォー
ウェブサイトを見ていると、ホームは綺麗なサイトですが、詳細ページやブログの更新が滞っているようで、ここのところ余り上手く回っていなかったように見えます。
カレンダーには店舗改装工事の予定も入っていません。
Googleにアップされている2014年の画像と現在Googleマップに掲載されている2016年の画像では青から黒に色を変えたので雰囲気が違って見えますが、店頭にはオートバイが多数並んで、ノボリも立っています。
これを見る限り、突然店を閉めることは想像は出来ません。
2019年現在では、車ガラス修理の業者が入っています。
オートバイを買う時は、その店の経営状態が健全かどうかも検討するべきかも
どうしても、店が近いかどうか、店員の感じ、価格、または2chでの書き込みをチェックする位で購入する店を決めてしまいがちですが、同じオートバイに乗り続ける以上はその店との関係を続ける必要がありますので、長く乗り続けるつもりの場合は、その店がこの先も存続できるかどうかも見極める必要があります。
とは言え、トライアンフ横浜のように突然夜逃げされることを事前に気付けるかと言えば、ほとんど不可能でしょう。
そうなると、メーカー直営店で購入するか(海外の二輪メーカーは倒産も珍しくアリませんので、メーカー直営だから安心とは言い切れませんが)、複数店舗を直営でチェーン店展開しているような会社で購入するなどすると安心です。
家から近い、店長がきさく、価格が安いなどなど、色々ショップを決めるポイントはありますが、今回のような事件を目の当たりにすると、これからの時代は「経営基盤の盤石さ」も重要なポイントになるのではないでしょうか。
元バイク乗りとして、トライアンフ新横浜に預けられたバイクが店舗内にそのまま保管されていて、顧客の皆さんの手に戻って来ることを心から祈っています。お金じゃないんです。新車も違うんです。自分が乗っていたそのバイクを返して欲しいという願いが叶いますように。
トライアンフ横浜北 夜逃げ騒動のその後
運営会社「有限会社ビッグフォー」代表の那波誠氏は無責任にもトライアンフモーターサイクルズジャパンに対し何の連絡もせず、改装期間終了の目安としていた12月中旬を過ぎても営業を再開しなかったため、翌2017年1月10日付で横浜地方裁判所より破産手続の開始決定を受け、最終的には倒産しました。
業界では老舗中の老舗であり、ドゥカティの輸入販売を主力に事業を展開してきた「村山モータース」も、2018年7月18日に東京地裁から破産開始決定を受けています。
昔のように国内の総代理店が各ディーラーの面倒を見るというスタイルから、海外メーカーが日本国内法人を設立し、各ディーラーと直接契約をするスタイルに変化してきています。長きに渡ってドカティの総代理店という大船に乗っていたことで、突然の変化に対応する能力を失ってしまったのかも知れません。今後は国内の総代理店が面倒を見た時代よりも、ディーラーをドライに扱う流れが加速する可能性が高いですので、ディーラーの突然の閉店(夜逃げ)が今後も起こる可能性はあります。ディーラーに大切なバイクを預かり修理してもらう際には、少しの変化にも注意を払って、違和感を感じた場合は躊躇せずに別のディーラーへ依頼するなど、対策が必要です。
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