歩きハミガキは歩きスマホよりも危険です
2019/06/13
歩きスマホは他人に迷惑をかける危険性がありますが、歩きハミガキはこども自身が命を落とす恐れがあります。脳や頸動脈を損傷する恐れがありますので、要注意です。
歩きハミガキの危険性
こどもが自発的にハミガキをすることは凄く大切なんですが、こども任せにすると歯ブラシを咥えたまま歩いたり、場合によっては走ったりすることさえもあります。制止するとぐずってハミガキ自体を嫌がってしまわないか心配で、つい見逃しているというママも多いのでは?
歩きハミガキで命に関わる重大事故は実際に起きています。歯ブラシの先端は尖っていませんが、転倒した際に突いたりして強い力がかかると深く突き刺さります。上方に刺されば脳、左右には頸動脈や大きな静脈があって、死に至るような重傷を負う恐れもあります。脳や頸動脈を損傷しないような傷でも、歯ブラシから細菌が感染し、酷い感染症を起こす恐れもあります。
歯ブラシの先端が折れて頸静脈のすぐそばに迷入してしまった1歳児の症例である。歯ブラシをくわえたまま転倒、咽頭に刺さった歯ブラシを母親が引っ張ったところ先端が咽頭の深部に残ってしまった。歯ブラシは成人の力でもなかなか折れるものではなく、転んだ時に相当な力が加わり、ヒビが入ったために抜いた時に容易に折れたと考えられた。また血管のそばに入り込み、一歩間違えば大出血であった。術後も咽頭後隙に膿瘍が形成され、長期入院と抗菌薬の静注治療が必要であった。
消 費 者 庁 独立行政法人国民生活センター
座ってハミガキをする練習をしましょう
ハミガキだけではなく、最初から「座ってハミガキをすること」を練習しましょう。
乳幼児の場合、座っていても前に倒れたりする恐れもありますので、こどものハミガキはひとりでさせないようにしましょう。こども用の椅子から落下して歯ブラシが刺さった事例もありますので、こどものハミガキは、
- 床に座って
- 親が見守る前で
するようにしましょう。
重大事故もちょっとした注意で防げます
脳や頸動脈を損傷するような大事故に繋がる恐れもありますが、ちょっとした注意で防ぐことができます。今日から歩きハミガキは卒業して、安全に安心してハミガキをするようにしましょう。
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