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破傷風の抗体は持ってますか

      2019/06/13

破傷風の怖さは映画「震える舌」で知りました。まだこどもの頃です。そんなに恐ろしい病気があるものかと怪我をするのが怖くなった時期がありましたが、結局直ぐに忘れていつも傷だらけでした。

こどもなので忘れたというのもありますが、どこかで「きっと予防接種を打っているだろうから大丈夫」という気持ちもあったと思いますし、最近までそう思っていました。本当につい最近まで。

破傷風の予防接種は1969年から

1968年以前に生まれた方は予防接種を受けていません。海外渡航の際に自分で接種を受けたひとはその時に抗体を持っています。

僕は年代的には受けているはずなんですが、1975〜1981年にDTP予防接種が一時中断されたということなので、もしかするとその時期に接種年齢になっていたかも知れません。そうなると打っていないかも。

破傷風の抗体は10年

ということは、1期が1歳前後で抗体が10年、2期が11~12歳で抗体が10年となると、21~22歳を過ぎた辺りから無防備で過ごしていることになります。最近30代の破傷風患者が出ているという話を聞いたことがありますが、そういうことかも知れません。

僕は予防接種を打っている打っていないに関わらず、とうの昔に抗体を失っています。接種後25〜30年持つという免疫記憶すら危ういです。20代中盤でアジアへ数年行っていましたが、渡航前に破傷風の予防接種は打ちませんでした。肝炎には気を付けるように言われ、不安になって帰国後に検査はしました(陰性)が、破傷風はきっと守られているんだろうって過信がありま、滞在中は考えたこともなかったです。

成人のほとんどが破傷風に無防備です

致死率50%(成人だけでは15~60%)という感染症ですので、この事実は知っておかないといけないと思います。

破傷風というと錆びた釘を踏んだり、動物に咬まれたりして感染・発症するイメージがありますが、そうばかりでもないんです。

非常に恐ろしい破傷風ですが、実は日和見感染症なんです。破傷風菌は芽胞としてどこら中に存在していて、気付かないうちに多くのひとが感染というか体内に芽胞を取り込んでしまっています。それが芽を出す条件が揃ってしまうと発症してしまいます。釘を踏んでいなくても、動物に咬まれていなくてもです。

ワクチンによる抗体を持っていない大多数の成人はいつ破傷風を発症してもおかしくない状態なんです。

海外渡航される方や職業柄必要な方はワクチン接種を検討ください

全ての国ではありませんが、衛生事情が余り良くない国へ長期で行かれるような場合は事前の接種が望ましいです。職業的に土壌を接する機会が多い、怪我をされることが多い方も同じです。

それ以外の方も21~22歳になった時、それまで守られてきたバリアが外されてしまいますので、一度検討した方がいいかも知れません。年齢的には親の保護もなくなり、独り立ちする時期。色々大変な時期だからこそ、自分の健康のために考えるといいと思います。

運よく何も考えずに無事ここまで生きて来ましたが、状況に応じて僕も接種を検討しようと思います。

 - 健康, 生活, 病原菌

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