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京都府立大で未成年者が部室で飲酒して死亡

      2016/12/08

京都府立大で部室で飲酒をした未成年者が死亡

12月16日夜、京都府立大学内の部室で10人前後の学生らとともに飲酒していた1回生の女子学生(19歳)が意識を失い、一緒に飲酒をしていた学生が119番通報して救急搬送されましたが、病院で死亡が確認されました。死因は急性アルコール中毒。

同席していた学生によると、亡くなった女子学生は紙コップでウイスキーを2杯ほど飲んだとされており、京都府警が事件の経緯などを捜査しています。

事件があった部室の写真(by 産経WEST)

この事件を受けて、京都府立大では

  • 部室内での飲酒は禁止
  • 食堂など一部施設で認められていた飲酒も12月17日付けで禁止

とする措置を取りました。これによって、京都府立大学内では一切の飲酒が禁止となりました。

また、12月18日付けで、学長名で全学生に対して飲酒に関する注意喚起の文書を出し、再発防止を図る予定とのことです。

「事故」と報道されていますが、事件の間違いでは?

記者会見で学長は謝罪した上で、キャンパス内での飲酒の規制や点検を強化し、学生への安全教育を徹底していくと述べていて、実際に18日に注意喚起の文書が出される予定だそうです。

ですが、事件の経緯は伏せており、肝心の部分をきちんと対処するつもりなのか、そこが心配です。(捜査に関するとして、京都府警から口外禁止とされているのであれば問題ないかも知れませんが。)

運転すると知っていて飲酒させることが違法であるのと同じように、未成年者と分かっている人に飲酒させることも法律で禁止されています。

未成年者飲酒禁止法

部活の責任者が法律上制止する義務を有するとされる監督代行者に該当するかどうかですが、部長や上級生は成人はしていても、監督代行者と言えるかと言うと難しいかも知れません。

しかし、「未成年者だから飲めません」と言って飲むのを断った女子学生に対して飲酒を強要するようなことがあれば、強要罪(3年以下の懲役)

急性アルコール中毒や肝臓などに障害を負った場合は傷害罪(10年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料)。今回の場合は死亡しているので、傷害致死罪(2年以上の有期懲役)

そして、飲酒を強要する部員を見ながら、それを制止せずに、手拍子やコールをした場合は傷害現場助勢罪(1年以下の懲役または10万円以下の罰金もしくは科料)

ウイスキー2杯程度というのも怪しいものです。司法解剖の結果、実際に飲んだと思われるアルコールの量が推定されると思います。無理やり大量のアルコールを飲ませたとなれば更に悪質な犯罪行為です。しかも、それはキャンパス内で発生しています。安全だと思って通わせた大学内で命を落とすなんて、保護者の悲しみと後悔は想像を絶します。

2012年7月、東京大学のテニスサークルで教養学部2年の高原滉さん(当時21)は焼酎1.1ℓを飲むことを強要され、急性アルコール中毒を起こし昏睡状態に陥ったにも関わらず、それを介抱せずに死に至らせたとしてコンパ参加者の元学生らが高原滉さんの両親から民事訴訟を起こされた事件のように、部室内に同席した学生同士で話を合わせ、事実を隠蔽するようなことがあってはなりません。

今後のことも勿論大切ですが、こどもを大学内で亡くした親にとっては今後はありません。この事件をうやむやにしないため、築山崇学長は捜査に全面的に協力を行うことは勿論、今後の捜査や裁判を責任を持って見届けて欲しいと思います。

アルコールハラスメントは酒を使った暴行です

日本はアルコールに関して寛大なところがあります。

しかし、アルコールハラスメント(アルハラ)は、ナイフや鉄パイプがアルコールに代わっただけで、暴行です。アルハラを目撃した場合は、変に介入はせず(アルコールが入っているので注意したことに逆ギレされ、本当の暴行を受ける恐れがあります)に、迷わず110番通報してください。

自分の体質を知りましょう

アルコールが体内に入ると肝臓で分解されて、アセトアルデヒドという物質になりますが、この有害物質アセトアルデヒドを分解する能力が弱い、または全く無い人がいます。分解にはアルデヒド脱水素酵素(ALDH)という酵素が必要で、この酵素のうち、アセトアルデヒドの濃度が低い時に働くALDH2の働きが弱い、または全く働かない人が悪酔いや急性アルコール中毒を起こし易いと考えられています。

サッポロビールなどの研究によると、日本人の

  • 37~38%は低活性型のALDH2を持っている
  • 6~7%が非活性型のALDH2を持っている

と考えられています。日本人の約半数はアルコールに弱く、100人に6、7人はアセトアルデヒドを全く分解することができず、少量のアルコールで中毒を起こし、命を落とす恐れがあります。

大学に入る、成人する、そんな時にお酒を飲む機会を初めて持つことになる人も多いと思います。是非その前に自分のALDH2がそのグループに属するのかを検査を受けておくことは、酒の適量を知るだけではなく、命を守るためにも重要なことです。

価格はだいぶん手頃になりましたが、大学生や新成人にはちょっと財布に痛い金額です。こどもの安全のためですので、大学入学や成人の贈り物に検査キットを贈るのは如何でしょうか。是非ご検討ください。

 - 健康, 大学等, 学校等, 生活, 育児, 食品

Comment

  1. 京都 府立 より:

    最近聞いた話.
    この大学では,ずいぶん前から学科主催の新入生歓迎会や合宿で未成年に飲酒させているのが普通だったとか.
    つまり,学科主催ということは教員が飲酒を容認していたということ.
    教員が飲酒を認めていたんだから,学生は未成年でも普通に酒を飲むようになるわけ.
    本質的な問題をうやむやにした解決策だね.
    過去の学長は全員処分対象だし,現学長も処分すべし.

    • bengals より:

      コメント、ありがとうございました。

      貴重な情報をありがとうございます。未成年者の飲酒について感覚がおかしい人が多いと感じますが、京都府立大学もその一つだった訳ですね。「学科主催と言っても、学生に運営を任せていたので、ルールを破った学生達に責任はあっても、我々に責任はない。」と言い逃れでもしたのかも知れません。とは言え、大学校内や合宿先の施設で飲酒した場合は、監督責任はあるはずだと思いますが、結局お咎め無しでうやむやになってしまうのは残念です。

      少なくとも飲ませた学生は責任を問われるべきだと思いますが、それすらもうやむやになるのには憤りを感じます。

      2012年7月、東京大学のテニスサークルで教養学部2年の高原滉さん(当時21)が焼酎1.1ℓを飲むことを強要され、急性アルコール中毒を起こし昏睡状態に陥りましたが、それを介抱せずに死に至らせたコンパ参加者の元学生らは、亡くなった高原さんのご両親から損害賠償を求める民事訴訟を起こされましたが、刑事責任は問われていません。

      異常です。

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