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人食いバクテリアによる劇症型溶血性レンサ球菌感染症が過去最多

      2015/08/20

「人食いバクテリア」は正式名「A群溶血性レンサ球菌」です。これでピンと来ない人も「溶連菌」と言えば分かるのではないでしょうか。そうです、こどもがかかる「溶連菌感染」と呼ばれる急性扁桃炎の主な原因菌です。また、とびひの原因菌にもなります。

確かにこどもが溶連菌感染すると酷い扁桃炎を起こしますし、医師からの説明も物々しく、完治後の尿検査があったり、大変な菌だと分かりますが、別名「人食いバクテリア」などと呼ばれる恐ろしい菌だとは知らない人が多いかも知れません。

A群溶血性レンサ球菌が起こす病気

  • 急性扁桃炎(こどもがかかるアレです)
  • 猩紅熱
  • 痂皮性膿痂疹(黄色ブドウ球菌による水疱性膿痂疹ではない厄介な方のとびひです)
  • 壊死性筋膜炎・毒素性ショック症候群(劇症型溶連菌感染症)

中でも劇症型溶連菌感染症は非常に重症で、A群溶血性レンサ球菌が感染した筋膜は壊死を起こしてしまい、そうなると外科的に病巣を切除する必要があり、またA群溶血性レンサ球菌が産出する毒素による免疫反応によって全身性炎症反応症候群からショックを起こし、多臓器不全に陥るケースが多い恐ろしい病気です。一度発症すると致死率は30~50%と言われています。

国立感染症研究所によれば、8月9日までで患者数が既に279人となって、調査を始めた1999年以降で最多となっています。

感染経路と感染方法

幼稚園・保育園などで集団感染し、その後も家庭内で感染するなど、かなり広く感染しています。無症状の感染者が存在するので、完全に感染をなくすることは難しいです。

明らかな溶連菌感染者とは

  • 溶連菌による急性扁桃炎を起こしているこども
  • とびひ(痂皮性膿痂疹の方)

を起こしているこどもなどですが、家族などにいる場合は、本人が劇症型溶連菌感染症を起こさないように注意するのと同時に、濃厚接触をした家族が感染症を起こさないように注意をする必要があります。

  • 感染者自身の適切な治療
  • 手洗いやうがいの励行

を徹底することが重要です。

特にとびひ(痂皮性膿痂疹の方)に注意しましょう

溶連菌による急性扁桃炎は発熱しますし、喉に痛みもあるため、早めに小児科などを受診すると思います。そこで溶連菌陽性となれば適切な治療がされ、劇症型溶連菌感染症を引き起こす可能性は低いと言えます。

しかし、とびひは黄色ブドウ球菌による水疱性膿痂疹もありますので軽視されてしまう恐れがあります。また、感染症だと思われず、ちょっと蚊に刺されて掻いたところが化膿した位に思われてしまうかも知れません。僕も全身に広がるまではそうでした。全身に広がった時はさすがに親もヤバいと思ったみたいで病院へ行きましたが、手遅れにならずに済んで良かったです。

「とびひ」というと夏の風物詩のように思ってしまう人もいるかも知れませんが、

「人食いバクテリア」が獲物につけた印

だと思うと見え方が変わってきます。

またこどもだけではなく、おとなも要注意です。おできや褥瘡(じょくそう)ができている人は要注意です。また、水虫など傷口がある人は要注意です。

今年の夏は特に暑く、体力の落ちに合わせて免疫力も低下しています。劇症型溶連菌感染症は、A群溶血性レンサ球菌の中でも免疫細胞を攻撃し、自由に増殖できる特定の遺伝子を持ったものが起こすと考えられていますので、免疫機能が弱っていると更に致死率を上げることになってしまいます。

いつもなら治るものが命を奪う恐れがあります。ちょっとした傷やおできでも、今年の夏は念のために直ぐに皮膚科を受診した方が安全ですよ。この機会に水虫も皮膚科で治してしまいましょう。面倒ですけど、印付けられる前に何とかした方がいいですよ。

 - 保育園・幼稚園, 健康, 学校等, 小中高, 生活, 病原菌, 育児

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