猫巻き込み注意 冬場のエンジン始動には一手間加えて
2019/06/13
犬も好きですが、猫も好きです。かつては犬に負けていた猫の人気が高まっているのは猫好きにとっては嬉しい限りです。ただ、色々な事情で殺処分されている猫の数が減らないという悲しい現実もあります。全ての猫が安心して過ごせる世界になることを祈っています。
冬場の外猫は暖を求めてさまよいます
僕は「猫は室内オンリー」派ですが、世の中には出入り自由の猫もいますし、野良猫もいます。そんな外猫達は、必死に寒さと戦って冬場をやり過ごしています。
昼間、車のボンネットの上で寝ている猫は幸せそうで頬が緩みますが、実際にはつかの間の幸せに過ぎず、夜は少しでも温かい場所を求めてさまよいます。昔の日本家屋では、縁の下を始め、色々な場所に猫が身を隠し、暖を取ることが可能でした。でも、最近の建物は、縁の下には蓋がされて入ることはできませんし、屋根裏にも入ることができません。外猫達は、色々工夫して、冬の寒さを乗り切っています。
そんな外猫が見付けたかなり暖かい場所があります。
それは自動車のエンジンルームの中です。
エンジンルームの中に猫が入り込むことがあります
エンジンルームはボンネットを開けなければ入ることができないと思ってしまいます。実際、入る隙間のない自動車も多いと思いますが、猫が入ることが可能な隙間が開いているものも少なくありません。
昼間はボンネットの上で暖を取り、日が沈んだ後はエンジンルームに熱が残っている自動車を探して、そのエンジンルーム内に入り込んで暖を取っている猫がいます。
実家が茶農園をしている知人がいましたが冬場にはトラクターのシート上やボンネット上に猫が乗っているのは知っていたそうです。ある朝、エンジンをかけようとイグニションスイッチを回すと、この世のものとは思えない悲鳴が聞こえ、エンジンがかからずに途中で止まってしまいました。恐る恐るボンネットを開けると中は地獄絵図。エンジンルールは猫の毛と血と肉片にまみれていたそうです。
これはトラクターに限ったことではありません。あなたの自動車も夜間に猫がエンジンルームで眠っているかも知れません。
乗車する前にボンネットを軽く叩いてみましょう
猫がエンジンルームで巻き込まれて死ぬケースはそれほど多くはないと思います。殆どの場合は、車に近づく人の気配を感じて、外に脱出します。
ただ、猫も時には失敗します。排水溝などに入った猫が出られなくなって慌てふためいているのを目にすることもあります。ですから、エンジンルームに入り込んで、気が付いたら人がドアを開ける気配を感じて、身を潜めて警戒しているとセルモーターが回って巻き込まれてしまう。そんな事故が起きる可能性がありますし、実際に起きています。
そんな事故を防ぐには、
冬場はボンネットを軽く叩いてからエンジンをかける
ことが有効だと思います。
あくまで軽く叩くようにしないと猫は部品の間に身を潜めてしまい、逆に巻き込む可能性が高くなってしまいます。猫が逃げる時間的な猶予も与えてあげてください。
完璧を期すのであれば、
ボンネットを開けて、猫が入っていないか確認をする
のがいいでしょう。
昼間に自動車の上で猫が寝ている場合は要注意です
冬の昼間に猫が車の上で寝ている場合は、特に注意が必要です。特別に寒くなった日や別のねぐらを失った場合などにエンジンルームに入り込む可能性があります。
定期点検や車検の際にエンジンルールに猫が入り込む隙間があるかどうか、ディーラーなどに確認しておくと安心です。もし隙間がある場合は埋めることができないか確認するのもいいと思います。もし技術的に無理な場合、エンジンルーム内に猫が入った状態でエンジンを始動してしまわないように注意しましょう。
この事故は猫にとっては勿論ですが、人間にとってもかなりの災難になります。是非冬場のエンジン始動には注意を払ってくださいね。
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