モーラステープ 妊娠後期の使用は厳禁です
2019/06/13
ケトプロフェンが胎児に悪影響を及ぼします
妊娠後期は腰痛などが出ることもあって、湿布薬のニーズは高まりそうですが、胎児に影響が出る恐れがありますので、必ず医師に相談して使用してください。
一部湿布薬に含まれるケトプロフェンは一日一枚という限られた量でも胎児に胎児動脈管収縮等の副作用が出ることが分かっていますので、決して使用しないでください。過去記事「光線過敏症 湿布薬を貼って外に出る前に確認してください」でも書きましたが、貼った状態で日光を浴びると光線過敏症を起こす恐れがあるケトプロフェン配合の製品は全てが対象になります。
- モーラスパップ30mg(久光製薬)
- モーラスパップ60mg(久光製薬)
- エパテックゲル3%(ゼリア新薬工業)
- エパテックローション3%(ゼリア新薬工業)
- エパテッククリーム3%(ゼリア新薬工業)
- セクターゲル3%(久光製薬)
- セクターローション3%(久光製薬)
- セクタークリーム3%(久光製薬)
- ミルタックスパップ30mg(ニプロパッチ)
- オムニードケトプロフェンパップ(テイコクファルマケア)
などです。ただ、これ以外にも忌避すべきものがあるかも知れませんので、使用する前には必ず医師に相談してください。
家族の湿布薬と間違えて使用しないように注意しましょう
光線過敏症になる患者の多くが、自分の湿布薬と家族の湿布薬を間違って貼ってしまって発症しているという話もありますので、妊娠後期の方は処方してもらった湿布薬に間違いないかを確認した上で使用してください。
袋に名前を書いて、家族の湿布薬とは別の場所で管理するのが安心です。
万が一誤って使用してしまった場合は、その湿布薬を持って、速やかに産婦人科を受診してください。
湿布薬も薬ですので慎重に扱いましょう
湿布薬は口から入れる薬と違って、家族や友人間で使い回してしまったり、ぞんざいな扱いを受ける場合もあります。ただ、口から入るのも、皮膚を介して入るのも大きな違いはなく、誤った使い方をすれば健康を害するリスクが存在しています。経口でも経費でも薬を使う場合は、必ず医師の診断を受けて、自分用に処方してもらった薬を使いましょう。
妊娠中は二人分の命を背負っています。たかが貼り薬と軽く思わずに、くれぐれも慎重に扱ってくださいね。
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