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二重車検による中古車の走行距離詐欺に注意しましょう

   

オドメーター(走行距離計)を特殊な機器で改竄し、中古車の走行距離を戻してネットオークションなどで販売したとして、岐阜県警は6月と7月に岐阜県内で2つのグループを摘発し、愛知県瑞穂区の中古車販売店経営者を含む7人を詐欺の容疑で逮捕しました。軽自動車を中心に約170台を売りさばいたとされています。このグループは、走行距離を実際の約21万kmから約3.8万kmに改竄するなどして、1日で車検を2回受け、ネットオークションで販売していました。15万円以下で仕入れた車を30万円前後で販売していました。

自動車のメーター戻しによる詐欺は昔からある手口でしたが、アナログメーターからデジタルメーターに変わってから一時的に下火になっていました。しかし、デジタルメーターでも改ざんできる特殊な機器が出回り、インターネットでも簡単に購入できるようになり、この手口による詐欺販売が再燃しています。愛知・岐阜など東海地方だけではなく、大阪でも同様の手口が見られます。

恐らく今回の逮捕者は氷山の一角に過ぎず、全国に同じ手口の詐欺が既に横行しているものと危惧されています。

中古車の走行距離詐欺は二重車検によって可能

特殊な機器を使ってオドメーター(走行距離計)の数値を戻したとしても、

  • [走行距離計表示値]     8,000km(平成27年11月26日)※今回車検時の数値
  • [旧走行距離計表示値]120,000km(平成25年11月10日)※前回車検時の数値

上のように車検証の備考欄に表示されるので、オドメーターの数値を改ざんしても購入者にバレてしまいます。

しかし、詐欺グループはこれを逆手に取っています。

連続して2回車検を受けることで、走行距離ロンダリングを行う訳です。実際には、前回車検時の走行距離が120,000kmで、今回の車検時の正しい走行距離が140,000kmであるところ、車検を2回連続して受けることで、

  • [走行距離計表示値] 8,000km(平成27年11月26日)※今回車検時の数値
  • [旧走行距離計表示値]8,000km(平成25年11月26日)※前回車検時の数値

車検証の備考欄に記載される走行距離は上のようになってしまいます。備考欄は本来不正防止を意図して記載されていますが、それを逆手に取られています。

詐欺師は、購入前に車検証をユーザーに見せないでしょうし、購入後に車検証を見ても、この数字の意味に気付く人は多くないかも知れません。

法律的にこれを防ぐ方法はありません

国土交通省は、

同じ車を連続して何度も車検を受けにくる場合は警察に連絡する

と警戒していますが、

各事務所への車検の申請を拒むことはできない

というのが現実です。

法律の後ろ盾がない以上、この詐欺を根絶するのが難しいと言わざるを得ません。各事務所と警察との連携を期待するしかありません。

オドメーター改竄による中古車詐欺販売に引っかからないために注意すること

デジタルメーターのオドメーターを改竄されてしまうと、素人には判別することはできません。もしかすると、消耗部品がきちんと交換されている場合は、業者でも判別できない場合もあるかも知れません。(エンジン、トランスミッション、サスペンションを分解整備すれば確実に分かります。)

素人がメーター改竄をされた詐欺販売に引っかからないためには、以下の点に注意しましょう。

  • 業者が実店舗を運営していない
  • 古い年式の車両が、異常な低走行&異常な安値で販売されている
  • 業者のサイトではない、インターネットオークションやインターネット販売を通しての販売
  • 頼んでも車検証を見せてくれない
  • 車検証の[走行距離計表示値]と[走行距離計表示値]がほぼ同じ数値で、しかも車検を短い期間で連続して通している
  • 個人売買

などです。

でも、業者も色々と策を練っていると思いますので、注意しましょう。

実店舗が虚偽の情報である可能性を疑いましょう

実店舗がないにも関わらず、他の店の写真を載せて、店舗があるように装っている場合があります。取引に住所や電話番号が必要になりますので、そこは正しいものを書いていると思います。その住所や電話番号を使って検索をして、本当に店舗がその住所に存在するかを調べましょう。連絡先の電話番号が携帯電話になっている場合は注意が必要です。その携帯番号も、他の詐欺に使われていないか、ネットで検索しておくと更に安心です。

先日、こどもの服をAmazonで購入しましたが、その業者は全く違う県の住所を掲載していました。店舗があるという住所には機械加工業の工場がありました。こんな仮装は少なくないと思いますので、注意しましょう。

車検にミスがあったので、車検をやり直したという話は信じてはダメです

購入前に車検証を確認させてもらったら、[走行距離計表示値]と[走行距離計表示値]がほぼ同じ数値だったとして、それを業者に確認すると「車検にミスがあったのでやり直しました」と言うかも知れません。しかし、車検にミスがあってやり直すケースがあったとしても、偶然にそれに自分が当たる可能性は晴れた日に道を歩いていて雷に当たるほど低いと思います。もし、車検を短い期間に繰り返していた場合は、詐欺の疑いが濃厚ですから、購入は止めて、できれば警察に相談しましょう。(少し時間を空けて通報した方が、通報者が割り出されにくく、安全です。)

車検証を見せてくれないなんて論外です

どんな理由があっても、車検証は確認しましょう。「まだ車検を通していないから」と言われたら、古い車検証を確認させてもらいましょう。もし、「前のオーナー情報が載っているので、個人情報保護のために見せられない」と言われたら、個人情報だけを伏せて送るように頼みましょう。それを拒んだり、半ギレになったらビンゴ!です。購入は、止めましょう。

古い年式の車両が、異常な低走行&異常な安値で販売されている場合は難しいです

本当の掘り出し物の可能性があります。

一度走行距離ロンダリングがされた後、2年間使用されて、その後に店頭に並ぶともう見分けがつきません。業者によっては、このように詐欺で販売した車を何度も回転させて利益を上げている可能性もあります。

ですから、掘り出し物に手を出す場合は、覚悟が必要です。車に詳しい場合は必ず自分の目で確認するべきですし、車に詳しくない場合は詳しい友人を連れて行って確認してもらってください。それでも確実に分かる訳ではありませんが、何かおかしい点が見付かる場合があるかも知れませんので。現物を見ずに、ネットで購入する場合は、最大限の注意と覚悟が必要です。

個人で改竄用の機器を購入している場合がありますので、個人売買にも注意が必要です

個人だから安全だということはありません。裏に業者やグループが潜んでいる場合もありますし、個人で詐欺を行う輩もいる可能性は十分にあります。

個人売買だからと言って気を抜かずにしっかり確認しましょう。妙に安い、妙に急いでいる場合は、何か理由がありますので、止めておいた方が安全です。

走行距離は車の年齢です。ほぼ寿命が尽きた走行距離を走っている車両のメーターを戻されたものを購入してしまうと、騙されて気分が悪いだけではなく、ずるずると修理や消耗品の交換にお金がかかってしまい、結局はかなり高い買い物になってしまう恐れがあります。

スリルを味わいたくて安い中古車を購入される方を除いて、低年式車なのに、異常に走行距離が少なく、異常に価格が安い車両を購入する場合は、一度冷静になって、何か問題がないかどうかをしっかり確認しておきましょう。もし自信が持てない場合は、別の出会いを期待して、その車両は見送った方が安全ですよ。

 - オートバイ, 安全, 技術, 生活, 自動車, 防犯

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