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大阪府堺市の並松公園で六価クロムが環境基準の460倍

   

現在、並松公園は立入禁止で、再び利用ができるようになるにはかなりの時間がかかりそうです。

堺市堺区の並松公園が六価クロム汚染で立ち入り禁止

9月8日、大阪府大阪市堺市堺区並松町にある並松公園が六価クロムで汚染されていることが判明したため、立入禁止になっていることが分かりました。

並松公園に隣接するメッキ工場では5月から解体工事が行われていて、工場へ大型車両が入ることができないため、堺市の許可を得て並松公園の一部を工事車両が通行する道路として使用していました。

メッキ工場

5月には運搬車両が公園を通行時に廃液をこぼすのを見た住民が市に通報したのを始め、

  • 目がチカチカする
  • 嘔吐する

などの体調の異変を訴えて複数の近隣住民が病院へ行ったことも堺市に通報されていました。

しかし、それを受けて堺市が土壌調査をしたのが8月29日。近隣住民に健康被害が出ているにも関わらず、対応が遅いです。

堺市のプレスリリース

「9月8日提供 並松公園における土壌調査の結果について(9月8日 木曜日 午後2時00分提供)」

で検査結果が公表されています。

並松公園における土壌調査の結果について

並松公園(堺区七道東町)内の一部で、基準不適合土壌が確認されました。これに伴い公園内を立ち入り禁止にしました。現在、地域住民に注意喚起するとともに、原因を調査しております。

1 採取場所、採取日及び測定結果

採取場所:並松公園(堺市堺区七道東町126-2、面積 1,362.08 ㎡)

採 取 日:平成 28 年 8 月 29 日

調査地点:4箇所

調査項目:六価クロム化合物、シアン化合物

測定結果報告日:平成 28 年 9 月 7 日

測定結果:

  • 六価クロム化合物…4箇所中2箇所(※1、2)で基準値を上回る数値を検出
  • シアン化合物 …4箇所中1箇所(※3)で基準値を上回る数値を検出

出典:堺市報道提供資料「並松公園における土壌調査の結果について 」

基準値としては、

  • 六価クロム化合物は 0.05mg/L 以下
  • シアン化合物は検出されないこと

とされていますが、堺市による調査では、

六価クロムが調査地点4点で、

  • 23mg/L(環境基準の460倍)
  • 0.053mg/L
  • 0.040mg/L
  • 0.005mg/L未満

だったそうです。シアン化合物は1点で0.2mg/Lが検出されました。

堺市の報告書には、

  • 六価クロム化合物:溶液にさわったり、非常に細かい蒸気を吸い込むことによって、手足、顔などに発赤、発疹が起こり、炎症が生じることが知られています。
  • シアン化合物:取り込み続けると、頭痛、めまいなどを起こすとの報告があります。

と書かれていますが、メッキ工場の解体工事と関係があり、有害な化学物質が飛散した恐れがあることは素人の僕でも分かることなのに、土壌調査にとりかかるまでになぜこんなに時間がかかったのでしょうか。理解できません。

堺市の今後の対応について

9月8日の堺市の調査結果の報告書によると、

  • 本市では、検出場所周辺地域の市民に対し、引き続き公園内に立ち入らないよう周知を行っております。
  • 詳細な調査を行い、原因究明を図り、不適合土壌の除却方法等について関係機関と協議し、適切な対応を行ってまいります。

出典:堺市報道提供資料「並松公園における土壌調査の結果について 」

とされていて、「後はきちんと対応しますので、これで終わります。」的な感じでしたが、9月16日になって急に動きがありました。

並松公園において検出された基準不適合土壌に関する追加調査の実施について

並松公園(堺区七道東町)内の一部で、基準不適合土壌が確認されたことを受け、下記のとおり、公園土壌及び雨水桝の調査等を実施します。調査結果等につきましては調査結果判明後、直ちにお知らせします。

今後は、この調査結果をもとに、影響範囲(深さや区域)を特定し、適切な対応を行ってまいります。

     記

1.公園土壌追加調査

調査場所 並松公園 他

調査内容 調査場所の土壌の調査

調査地点 上記調査場所内の 23 か所

【内訳】ボーリングによるサンプリング調査(0~10m)4 か所

土壌サンプリング調査(0~0.5m) 19 か所

調査項目 六価クロム化合物、シアン化合物

調査期間 平成 28 年 9 月 20 日(火)~平成 28 年 9 月 27 日(火)(天候により延長あり)

調査結果 土壌採取した日から2週間後ごろ

2.周辺雨水桝等調査

調査場所 並松公園の周辺

調査内容 調査場所付近の下水マンホールおよび雨水桝の水と泥の調査

調査地点 上記調査場所の 23 か所

【内訳】下水マンホール 7 か所

雨水桝 16 か所

調査項目 六価クロム化合物、シアン化合物、水素イオン濃度

調 査 日 平成 28 年 9 月 14 日(水)午後に上記調査場所で試料採取済み

調査結果 平成 28 年 9 月 26 日(月)ごろ

3.その他

  • 1及び2の調査と並行して、周辺住民への健康状況等の聞き取り調査を実施します。また、現在周辺で異臭は確認されていませんが、念のため大気測定を実施する予定です。
  • 公園については、工事用フェンスによって閉鎖しておりますが、今後とも周辺住民に対し、公園内に立ち入らないよう、引き続き周知徹底を行います。
  • 工場跡地については、土地所有者において平成 28 年 9 月 15 日(木)に、シート敷設による土壌の飛散防止措置が取られています。また、平成 28 年 9 月 17 日(土)までに工事用フェンス等による立入防止措置が講じられる予定となっています。土壌汚染状況調査の実施と本格的な飛散防止及び立入防止措置を引き続き指導してまいります。

出典:堺市報道提供資料「並松公園において検出された基準不適合土壌に関する追加調査の実施について」

メッキ工場の所有者、および解体工事請負業者は、運営中も、廃業後も、六価クロムやシアン化ナトリウムなどの危険物質の管理を徹底する必要があります。

今回、もし解体業者が廃液を公園にこぼしたことが原因であるとすれば、きちんと責任をとってもらう必要があります。

また、公園だけではなく、メッキ工場跡地の汚染が心配されます。工場の建物が取り壊されたことによって、土壌の上層部に染み込んだ危険化学物質が地下水に流れ込んでしまう恐れもあり、万が一汚染されている場合、対応を急がねばなりません。

堺市が

  • 23箇所でのボーリング調査
  • 23箇所(下水マンホール 7 か所・雨水桝 16 か所)での水と泥の調査

をする目的で、9月14日(水)に資料を採取済みです。結果が公表される9 月26日(月)までに強い雨が何度か降ると思われますので、地下水への流入が危惧されます。結果を公表する26日を待たずに、万が一土壌汚染が深刻な場合は、結果が判明した時点でシートで覆うなど地下水への流入を防止する応急処置を講じて、緊急で汚染された土壌の撤去など、対策を応じて頂きたいと思います。

近隣住民が安全に暮らせるように、一日も早い原状回復を祈っています。

 - 健康, 公園, 化学物質, 安全, 生活

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