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なわとびで眼に重傷を負うリスク

   

なわとびで怪我をするイメージがないかも知れません。怪我をするにしても、捻挫とか擦り傷とか。ですが、なわとびで眼を失明するような事故が起きるリスクがあるんです。

この季節、学校は「なわ飛び大会」が盛んに行われていて、こども達も学校で家でと練習に励んでいます。

一見、転倒して擦り傷を作るか、なわとびのひもを持ったまま遊具で遊んで首に絡まるとか以外にリスクのない、比較的安全な冬の遊びのようにも見えますが、実はかなり深刻なリスクが潜んでいますので、注意が必要です。

独立行政法人日本スポーツ振興センターの「学校事故事例検索データベース」で、災害共済給付において平成17年度~平成27年度に給付された総数6079件の死亡・障害事例の中からなわとびに関連した事故を検索すると以下の2件がヒットします。

発生年 種別 学年 性別 場面 発生状況
平成23年 視力・眼球運動障害 小4 休憩時間 なわとびの練習をしていたとき、『はやぶさ』というのを技やっていて、二重とびをした時に縄が左眼に当たってしまう。
平成24年 視力・眼球運動障害 小6 休憩時間 休憩時間中、友人と話している時、何気なく言ったひと言が友人の気に障り、友人が手に持っていた束ねたなわとびで本児童の顔をたたいた。

※「はやぶさ」:あや二重跳び

事故が起きて災害共済給付がされた事例になりますので、災害災害共済給付がされなかった軽微な怪我、下校後に起きた事故、および「ヒヤリハット」事例はかなりの数に及ぶはずです。

なわとびは限られた場所で、手軽に行える優れた運動の一つですが、ひとつ間違えば自分が失明する、または近くの人を失明させる恐れがありますので、「なわとびは安全」と過信せずに、一定の注意を払ってあげたいです。

紐状になったものの先端は想像以上に高速になります

ムチを振った時に聞こえる「パンッ」という音は、ムチの先端が音速を超えた際に起こるソニックブームだとする説があります。

確かにムチの先端はかなりの高速になっていそうですし、音速を超えていると言われればそんな気もしますが、実際に音速を超えているのかどうか、そして「パンッ」という音がソニックブームかどうかは議論があって、真偽がはっきりしません。

ちなみに音速は約1224km/h。

いずれにしてもかなりの高速になっているのは間違いありません。

ムチはかなりの長さがありますが、非常に短いヒモでも、その先端は思った以上の速度になり、眼に当たった場合は重い怪我を負う恐れがあります。

2016年12月にファーストリテイリング傘下の「リンク・セオリー・ジャパン」(山口市)に対して約4000万円の損害賠償が命じられた事故では、ダウンジャケットのフードのドローコードが原因でした。

2012年1月、購入した男性がポケットから携帯電話を出した際に、ドローコードの端が右腕か携帯電話に引っ掛かり、はずみで左眼球にドローコードのストッパーが当たって負傷。その結果、左目の視力が低下したものです。

裁判長は「着用者は、ひもの片側が長くならないよう注意する義務がある。」と男性の過失も認めて賠償額を減らながらも「ゴムひもが長く、着用者が意図せず顔や目をけがする恐れがあり、製品には構造上の欠陥がある。」と指摘しました。

ここで言われるヒモの長さはせいぜい10~20センチ。それでもゴムで勢いが付けば視力障害を起こす事故を起こす恐れがあります。

一方、なわとびで使用するなわの長さは、「身長+55センチ」という簡単な方法を使ったとすると、

身長 ヒモの長さ 半分の長さ
120 175 87.5
130 185 92.5
140 195 97.5
150 205 102.5

単位:cm

ヒモが手元で切れた場合は約2メートルの長さがあり、真ん中で切れた場合でも約1メートルの長さがあります。

「リンク・セオリー・ジャパン」のダウンジャケットで視力障害を負ったケースではゴム入りですので条件は違いますが、ゴムは入っていなくても、1~2メートルもあって、しかも適度な弾力があって、しかも空気抵抗を減らすために細く作られたなわとび用のとびなわは振られるとかなりの高速になるのは間違いありません。

切れたトビナワでは絶対に遊ばせていけません

普通になわとびの練習をしているだけでも、二重跳び、はやぶさなどの技に挑戦する場合は、眼に当たって怪我をするリスクがあります。難しい技にチャレンジする場合は、周囲を良く見て、十分な距離をおいて行うことと、出来れば保護用のメガネを着けたいところです。

普通に跳ぶにはリスクは大きくないと思いますが、切れたトビナワをふざけてムチのように振ってしまうとリスクは跳ね上がります。

手足に当たった場合でも裂傷を負う可能性もありますし、万が一フルスイングしたトビナワが眼に当たってしまったら失明する恐れもありますし、深刻な負傷は免れられないでしょう。

僕がこどもの頃、カウボーイやサーカスの猛獣使いの姿を真似て切れたトビナワをムチのようにしてふざける男子がいっぱいいました。中には実際に他人にムチを打つバカもいました。泣いたり、泣かされたり。そして先生にビンタされる。今思えば冷や汗が出るほどに危ないことをやっていた訳ですが、重傷を負う子が出なかったのは幸いでした。

「なわとびは安全」と過信せずに、近くの大人は注意をしてあげてください。

特にトビナワが切れた場合は、絶対にムチ遊びをしないように注意しましょう。

 

 - 小中高

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