コンビニのおにぎりでケガするリスク
2019/06/12
過去記事「おにぎりは黄色ブドウ球菌に要注意」や「BBQに持って行く「おにぎり」は「おにぎらず」が吉」で紹介しましたが、手でにぎる「おにぎり」はどうしても黄色ブドウ球菌による食中毒リスクがつきまといます。
リスクを減らすには、手袋を着けて握るか、おにぎらずにするしかありません。
その点、コンビニのおにぎりは安心です。
でも、そのコンビニのおにぎりでケガをするリスクがあるって知ってました?
コンビニのおにぎりで全治数日のケガのリスク
製造工程に問題がなければ、黄色ブドウ球菌による食中毒リスクフリーのコンビニのおにぎりですが、結構怖いリスクが潜んでいます。
何が怖いかと言うと、あのパリパリで美味しい海苔なんです。
美味しいものにはリスクあり、です。
僕はパリパリの海苔としっとりした海苔のおにぎりがあったら、以前は迷わずパリパリを選んでいましたが、一度ケガをしてからはしっとりにしようかと少し悩むようになりました。(でも、食感の魅力に勝てず、結局はパリパリを選んでしまいます)
あのパリパリに乾燥した海苔はおにぎりの醍醐味の一つだと思います(※個人の感想です)が、パリパリに乾燥していればいるほどに、
- 舌
- 口の中の粘膜
- 唇
に貼り付いてしまい、慌てて無理に剥がそうとすると、貼り付いた表面の組織も一緒にベリッと剥がれる恐れがあります。
一瞬何が起きたか分かりませんが、血は出るし、痛いし、大変な思いをすることになります。
僕も一度ひどい目にあいました。
一円玉位の半分位の大きさで唇の粘膜が剥がれて、結構出血しました。(全治1週間ほど)
それ以降、パリパリ海苔のおにぎりを食べている時に、唇、舌、口の中の粘膜に海苔が貼り付いたら、
- とにかく落ち着く
- 口・舌を動かすのを止める
- 唾液が出るのを待つ
- 海苔が湿って、自然に剥がれるのをひたすら待つ
ようにしています。
とは言え、おにぎりを口に加えたままフリーズするのは見た目的に問題もあるので、家の外でやってしまった時はおにぎりを咥えたまま横からお茶などを口に流し込んで無理矢理海苔を湿らします。
誰にでもリスクがありますが、特に中年以降は注意しましょう
30過ぎた頃からなんか海苔が貼り付くような気がしていました。
そして事故が起きた訳ですが、年齢を重ねる毎に貼り付きやすさは増していて、今は毎回貼り付きます。
女性が口紅を落とさないように気を付ける時の食べ方をすれば唇は守れますが、舌や口の中の粘膜には貼り付いてしまいます。
ケガ防止のために出来ることは、
- おにぎりを頬張る前にお茶を飲んで、口を湿らせる
- おにぎりを一気に頬張らない(口に入る海苔の量が多いと奪われる唾液の量が増えるのでリスクが増します)
くらいしかありません。
若い人がいつでも大丈夫な訳ではありません
年齢と共に唾液の量が減るので、おにぎりで負傷するリスクが増大します。
若い人は唾液の量が多いので、居眠りの時にヨダレが垂れるリスクは大きい(年をとると、居眠りしてもヨダレを垂らすリスクは減ります)のですが、おにぎりの海苔で負傷するリスクは大きくありません。
とは言え、安心してばかりもいられません。
- 体調や体内の水分量によって唾液の量が一時的に減少
- 服用している薬の副作用で唾液量が減少(風邪薬・胃腸薬・抗ヒスタミン剤・抗うつ剤・気管支拡張剤など)
こどもや若い人でも、以上のような理由で唾液量が減っている時、いつもと同じ感覚でパリパリ海苔のおにぎりを食べると粘膜を持っていかれる恐れがあります。
若いから、唾液の量が多いから、と安心せずに、パリパリ海苔を食べる時は、
- 食べる前にお茶などを飲んで、口を湿らせる
- 大きく頬張らずに、小さめに噛み切る
- しっかり噛んでから飲み込む
ように注意しましょう。
そして、万が一貼り付いてしまった場合は、
- とにかく落ち着く
- 口・舌を動かすのを止める
- 唾液が出るのを待つ
- 海苔が湿って、自然に剥がれるのをひたすら待つ
ようにしてください。
それでも剥がれない場合も、いつかは必ず剥がれますから、決して無理に剥がそうとせずに、口の横からお茶を流しこむなどして待ちましょう。
口の中を通過した後に貼り付いて窒息するリスクもあります
大きく頬張って、余り噛まずに飲み込もうとすると、
- 軟口蓋
- 咽頭蓋
- 喉頭蓋
の辺りに貼り付いてしまうリスクがあります。
大きさにもよりますが、最悪は気道を塞いでしまい、窒息するリスクがあります。
唇や舌と違って、一度貼り付くと取り除き難いため、貼り付けないようにする方が安全です。
パリパリ海苔のおにぎりを食べる時は、老若男女に関わらず、
- 食べる前にお茶などを飲んで、口を湿らせる
- 大きく頬張らずに、小さめに噛み切る
- しっかり噛んでから飲み込む
ことを注意してください。
特にこどもは大きく頬張ったり、余り噛まずに飲み込もうとしたりしますので、事前に注意してあげることと、近くの大人が見てあげてくださいね。
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