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整備には軍手よりもゴム手袋を着けましょう

   

何にでも使えて軍手は便利なんですが、自動車やオートバイの整備には軍手ではなくゴム手袋を着けた方がいいかも知れません。

ゴム手袋が軍手よりも整備作業にお勧めな理由

ごく簡単な作業なら軍手でも問題ありません。例えば、スクリュードライバーを使ってのネジの付け・外しや空気圧の点検などには軍手でも問題ありません。

でも、少し込み入った作業を行う場合、様々な危険な物質に触れる恐れがあります。

  • ガソリン
  • エンジンオイル
  • ブレーキフルード
  • クーラント
  • ATフルード
  • グリス
  • ウォッシャー液
  • 清掃用ケミカル類

これらのほとんどは炎症を起こす恐れがあるため、皮膚に付着した場合はすみやかに洗い流す必要があります。

軍手を着けることでこれらの液体が手に付着するのを防ぐことができるかのように思えますが、実際は少し液体が付いただけでは軍手を替えることがないため、軍手に染み込んだ物質が長時間皮膚に触れることになってしまいかねません。

また、軍手でチェーン、スプロケット、トランスミッションなどに作業をする場合、軍手が巻き込まれ、指を欠損するなどの重大事故に繋がる恐れがあります。

巻き込まれる恐れが少なく、有害な液体が付着しても洗えて、しかも指先の感覚が鈍くならないゴム手袋はまだに整備向きです。

ゴム手袋の注意点

もともとゴム手袋が優れていたことは知られていました。しかし、コストの問題で洗って何度でも使える軍手が使われてきたという現実もありますが、ゴム手袋の価格も下がってきましたし、軍手で作業を続けることで金属や薬品に対するアレルギーを発症したり、様々な健康被害が出るのを防ぐために海外の整備業界では広くゴム手袋が使われるようになってきました。

そんな優れたゴム手袋ではありますが、ひとつ困った点があります。それは

ラテックスアレルギー

です。

ゴム手袋は天然ゴムを使用しています。製品の表面にはラテックス蛋白質(アレルゲン)が汗に溶けて手指の傷や滑りやすくするためのパウダーが皮膚につける微細な傷から体内に取り込まれることでアレルギーを引き起こします。

また、滑りやすくするためのパウダーに付着したアレルゲンが空気中を浮遊し、呼吸によって体内に取り込まれることもあります。

このラテックスアレルギーを発症してしまうと、

  • ゴム手袋など天然ゴム製品を着けることができなくなります
  • バナナ・アボカド・キウイ・クリなどのフルーツが食べられなくなります

と厄介です。バナナ・アボカド・キウイなどが食べられなくなる理由は、ゴムの木とこれらの植物が似た性質を持っているために、バナナなどに含まれる蛋白質と天然ゴムに含まれる蛋白質とが交又抗原性を示すためです。ラテックスアレルギーを発症した人が、これらのフルーツを食べると蕁麻疹やアナフィラキシーショックを引き起こす恐れがあります。(ラテックス・フルーツ症候群)

特に以下の人はラテックスアレルギーに対するハイリスクグループと言われていますので、軍手からゴム手袋に切り替える際は皮膚科を受診して検査を受けるようにしてください。

  • 手指にアトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎がある場合
  • アボガド・バナナ・キウイ・クリなどにアレルギーがある場合

ハイリスクグループに該当しない人も、もし手指に小さな傷がある場合は水絆創膏で傷を保護して、その上からゴム手袋を着けるようにしてください。一度ラテックスアレルギーを発症してしまうと現在の医療では元には戻せませんので、発症しないように注意をしましょう。

ゴム手袋によるアレルギーが心配な場合

以下のような方法もありますので、是非検討してみてください。

  • パウダーを使用せず(パウダーフリー)、アレルギーを起こしにくいゴム手袋を選ぶ
  • 大きめのゴム手袋の下にビニール手袋を着けて直接触れるのを防ぐ
  • 危険な液体を扱う時だけゴム手袋を着用する
  • 危険な液体を扱う時だけ軍手の下にビニール手袋を着ける

軍手は防寒用と考えて使いましょう

そもそも軍手は、江戸時代に鉄砲を素手で触って錆びることを防ぐために使われたことが起源です。大日本帝国陸海軍が創設された頃から本格的に導入されるようになり、「軍手」という呼び名もできました。日本軍になってからも、下士官兵の防寒用官給手袋として使われていました。

そんな軍手の過去から、冬場の冷える時期の作業に防寒用として使うのが一番適していると思います。

有害な物質から皮膚を守るのは、ゴム手袋。

冷える時期の防寒用としてゴム手袋の上に軍手を着ける。

そんな使い方がベストですね。

ちょっとコストは上がりますが、整備士の方の健康は最重要事項です。経営されている方は是非ゴム手袋の導入をご検討ください。

 - オートバイ, 整備

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