ヘビイチゴの正式な名前はなんでしょうか
2019/06/13
この季節、田んぼのあぜ道などにヘビイチゴを見付けることができます。別名「ドクイチゴ」とも言われ、田んぼでおたまじゃくしやカブトエビを狙うこどもにとってはイボガエルと並んで忌避生命体です。僕がこどもの頃は毒があると言って、触ることさえ危険とされていました。
ヘビイチゴはバラ科キジムシロ属の多年草です。そして、その正式名称は、なんと
ヘビイチゴ(学名:Potentilla hebiichigo)
驚きです。「ヘビイチゴ」というのは俗名だとばかり思っていました。
毒はあるの?
ヘビイチゴの別名は「ドクイチゴ」。どんな毒があるのかと思いきや、毒はありません。おまけに味もないという、ないない尽くし。冤罪(えんざい)でした。
イボガエルの冤罪(触るとイボがうつる)も晴れましたので、これで田んぼのあぜ道に存在する忌避生命体は全て安全なことが分かりました。(ただ、あぜ道によくいるヤマカガシは無毒だと思われていたのですが、猛毒であることが分かったので、プラマイゼロというよりは、逆にあぜ道は危険な場所になった感もあります)
名前の由来
諸説あります。
語源については実が食用にならずヘビが食べるイチゴ、ヘビがいそうな所に生育する、イチゴを食べに来る小動物をヘビが狙うことからなど諸説がある。
引用:Wikipedia「ヘビイチゴ」
こどもながらにも思っていましたが、ヘビは絶対に食べません。また、かじった跡なども見たことがないので、これを食べに来た小動物をヘビが狙うというのもちょっと違うように思います。
あぜ道は田んぼから上がったイボガエルやトノサマガエルが休んでいます。それを狙ったヤマカガシなどのヘビが見られるので、たまたま近くに生えていたヘビイチゴの実とイメージが重なってヘビイチゴとなったんでしょう。昔の人でもヘビがイチゴを食べると思わないでしょうから。
ヘビイチゴの利用方法
味は全くないらしいのですが、色が鮮やかなので、ジャムなどに使われています。味がないことを逆手にとれば、味があっても色が余りない材料と合わせれば面白い使い方ができそうです。ただ、栄養価は分からず、摘むのも面倒そうなので、ブームは来なさそうです。
田んぼのあぜ道などに生えているいるヘビイチゴは良く洗わずに食べると農薬や細菌で食中毒を起こす危険性があります。持ち帰った場合はしっかり洗ってください。摘んだその場で食べることは止めましょう。
毒はないので、こどものママゴトなどに使っても大丈夫ですが、生えている場所にヘビがいる恐れもありますし、水など他に気を付けるべきこともありますので、こどもが興味を持った場合は注意してあげてください。小さい手だとヤマカガシの上顎の奥にある毒牙で咬まれる恐れがありますので、親が同行してあげるのが安全です。
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