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ポリフェノールは毒にもなります

   

いつの間にかポリフェノールと言えば「体にいい」というイメージが出来上がって、「ポリフェノール入り」を謳う食品も増えました。

研究が進み、高い確率で健康にプラスになることが分かっているものもあります。

ですが、中には研究が途上で、本当に体にいいのかどうかが分かっていないものや取りすぎると有害なもの、とってもプラスにもマイナスにもならないものも多くありますので、注意が必要です。

北海道の牧場で、2014年9月から10月の間に放牧されていた15頭の牛が腎臓の障害などで集団死した事件では、牛の胃やふんから大量のドングリの殻が出てきて、血液からもドングリ由来の「ポリフェノール」が検出され、死因はどんぐりの食べ過ぎによる中毒死であることが分かっています。

どんぐりと言えばイベリコ豚が有名で、ナラのどんぐりを食べて育ちます。牛もどんぐりを食べると美味しい牛に育ちそうに思いますが、必ずしもそうとは言えないようです。

ポリフェノールという単体の物質はありません

ポリフェノールとは、ポリ(たくさん)+フェノール(フェノール性ヒドロキシ基)という意味で、単体の化学物質を指す訳ではなく、植物が光合成に作り出す色素や苦味の成分の総称です。この成分は、植物が

  • 外敵から身を守る
  • 子孫を残す

ために使われている考えられています。

ですから、光合成を行うほとんどの植物がポリフェノールを含んでいますし、ポリフェノールの中には様々な性質のものがあります。

ポリフェノールの例としては、

種類 多く含まれる食品
フラボノイド カテキン ワイン・茶・リンゴ・ブルーベリー・チョコレート
アントシアニン ブルーベリー・ぶどうの皮・紫芋
タンニン 茶・赤ワイン・柿・バナナ・どんぐり
ルチン そば
イソフラボン 大豆・葛
フェノール酸 クロロゲン酸 コーヒー
エラグ酸  イチゴ
リグナン セサミン ゴマ
クルクミン  ウコン
クマリン  サクラの葉・シナモン・パセリ・モモ・柑橘類

※北海道の牛大量死事件の犯人はどんぐりに含まれるフラボノイドの一種「タンニン」です。

などがあります。

これらのポリフェノールは

  • 食べ物に含まれている
  • 昔から様々な用途に使われている
  • 比較的人間に有用

として、注目・研究がされてきたもので、5000 種以上あると言われるポリフェノールの多くは未だ良く分かっていません。

カカオポリフェノールという物質もありません

森永カカオ88

現在、非常に注目されている「カカオポリフェノール」ですが、実はそんな物質は存在していません。

カカオポリフェノールは、カカオに含まれるポリフェノールの総称です。

ポリフェノール自体が総称でしたので、総称の総称となってしまって、もう訳が分かりません。

そんなカカオポリフェノールと呼ばれるものには

種類 多く含む食品
カカオポリフェノール カテキン ワイン・茶・リンゴ・ブルーベリー・チョコレート
クロバミド チョコレート
ケルセチン チョコレート

※チョコレートにはカテキンの一種「エピカテキン」が多いとされて注目されています。

などがあり、それらを総称して「カカオポリフェノール」と呼ばれています。

高カカオのチョコレートは高いので、他の食品で代用をしたいところですが、クロバミドとケルセチンはチョコレート以外の食品には余り含まれていないため、この組み合わせが重要だとすると代用は効きません。

ですが、チョコレートが体にいいと言われるのも「カテキン」のおかげっぽいです。

含まれるポリフェノールが何なのかに注意しましょう

  • ワインポリフェノール
  • カカオポリフェノール
  • 緑茶ポリフェノール
  • りんごポリフェノール
  • いちごポリフェノール

と様々な「ポリフェノール」食品が街に溢れていますが、どのポリフェノールが含まれているのかを知った上で摂らないと健康を害する恐れもありますので、注意が必要です。

大豆イソフラボンは女性ホルモンと似た働きをするために、女性に勧められることが多いポリフェノールですが、過剰に摂取するとホルモンのバランスを崩し、月経不順や他の病気になりやすくなる恐れがあると言われています。

カテキンやタンニンは、過剰に摂取をすると胃や腸が荒れると言われています。

体質や体調によっては、マイナス効果の方が大きくなる可能性も十分にありますので、どんなポリフェノールが含まれているのかを確認した上で、過剰摂取にならないように注意して摂るようにしましょう。

国民生活センターが行った調査結果に付けられたコメントも参照ください。

9.消費者へのアドバイス

(1)ポリフェノールだけに関心を持つのではなく、トータルバランスを考えてビタミンなどを上手に摂り入れて健康を維持しよう

ポリフェノールは、野菜や果物、お茶などから日常的に摂取している成分であり、ポリフェノールのみを多く摂ることが健康維持にどの程度影響するのかは、はっきりとしていない。健康維持のためには、まず、食生活のバランスを考え、ビタミンやミネラルなどの各種栄養成分を食品から上手に摂り入れることを心掛けよう。

(2)ポリフェノールに期待するあまり、偏った食生活にならないよう気をつけよう

テストした商品のうち、チョコレートやココア、赤ワインにはポリフェノールが多く含まれていた。ポリフェノールが健康に良いとする思い込みから、これらの食品を偏って摂りすぎると、エネルギーやアルコールの摂りすぎになり、かえって健康を崩しかねないので気をつけたい。

(3)ポリフェノールの多い食品ほど他に濃縮されている成分もある

緑茶飲料やキャンデー、チョコレート、ココアには、摂りすぎには注意した方が良いカフェインやテオブロミン(中枢興奮や利尿作用がある)が、ポリフェノールの多い銘柄ほど多めに含まれていた。「高」などの表示の裏には、他の成分も濃縮されている可能性があるので、一部の表示だけを見て商品に飛びつくようなことは避けよう。

(4)ポリフェノールの表示はあまり購入の目安にはならない

ポリフェノール量を表示してある銘柄がテスト対象の半数近くあった。しかし、ポリフェノールは、表示が義務づけられている栄養成分ではなく、分析法などはメーカーによって異なっている場合があるので、必ずしも横並びに比較できるものではない。また、ポリフェノールと健康とを結び付けるような表示も多く見られるため、その量の大小に注目してしまうが、栄養成分として一まとめとするにはあまりにも多種多様なこともあり、商品選択の目安としてはあまり期待できない。

出典:国民生活センター http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20000508_1.pdf

 - 健康, 動物, 化学物質, 生活, 食中毒, 食品

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