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犬と幼児にはぶどうは要注意です

      2019/06/12

果物=健康にいい

って思ってしまいますが、中には場合によっては与えない方がよい果物もあるようです。

バナナやキウイなど、ものによってはアレルギーが出てしまうことは、幼児を育てているママさんなら皆さんご存知だと思います。

「でも、ぶどうは大丈夫でしょ?」って思ってしまうかも知れませんが、ぶどうは案外注意が必要な果物なんです。

ぶどうを犬に与えると急性腎不全を起こす恐れがあります

犬に与えてはいけない食べ物として、チョコと玉ねぎが有名ですが、実はかなり多くの食品が犬にとっては健康を害する恐れがありますので、注意が必要です。

ぶどうを犬に与えると危険だというのは結構最近言われるようになってきたことです。

昔の犬は屋外で飼われることが多かったため、ぶどうを口にする機会も少なく、気付かれなかったのだと思います。最初は干しぶどうを食べた小型犬が急性腎不全の症状を示すことに獣医師さんが気付かれたようですが、今では干しぶどうだけではなく、ぶどう自体になんらかの問題物質(犬にとって)が含まれているのだと考えられています。

ただ、まだどの物質が犬にとって危険なのかは判明していないそうです。

気になる「量」ですが、

犬の体重1キロに対して32グラム

が急性腎不全を起こす目安と言われています。干しぶどうの場合は乾燥しているため、もっと少ない量でも起こすでしょうし、体調や体質、既往症によっては、もっと少ない量で急性腎不全を起こす恐れがあります。

体重1キロに対して32グラムと言えば、小型犬にとってぶどう1房位に相当しますが、それほどの量のぶどうを勝手に食べてしまう可能性は少ないものの、少しの量でも急性腎不全を起こす可能性がある以上、犬にはぶどうを食べさせないように注意しましょう。

現時点で、

  • 果肉

のどこに犬に中毒を起こさせる成分があるのかも分かっていませんので、犬にぶどうを与えないように注意をしていても、気付いたら家族が食べた後の

を大切なわんこがムシャムシャしていたなんてことがないように、室内犬と一緒に生活されているご家庭では、

ぶどうを食べたら、皮や房も直ぐに犬がいたずらできない場所に片付ける

ことを習慣にしてしまいましょう。

幼児にもぶどうは与えない方が安全です

ぶどうでアレルギーが出る場合もありますので、まずはアレルギーに注意が必要です。(うちの子は、かなり大きくなるまでミカンしか食べることができませんでした。)

もしアレルギーがなくても、ある程度嚥下(飲み込み)がしっかりしてくるまでは、ぶどうを与えない方が安全です。

ある程度成長したこどもや大人には、物を飲み込むことは当たり前になってしまいますが、乳幼児には「当たり前」なんてことはなくて、何でもゼロから覚えて行かなければならないことだらけです。

食べ物を飲み込む

ことを練習中の幼児にとっては、ツルッとした程よく小さなぶどうの粒は、思った以上の速度で喉を滑り落ちて行き、

食道ではなく、気管に入ってしまう

恐れがあります。

大人の場合、ぶどうの粒は気管よりも小さいのですが、幼児の細い気管にはすっぽりはまってしまい、気管を塞ぎ、窒息を起こす恐れがあります。

また、大人の場合は、「咳反射」いって、アカンところに食べ物が入ると反射的に咳が出て、それを気管から外に出そうとしてくれます。

ですが、当たり前に思える「咳反射」についても幼児は発達途中ですので、咳反射が上手く起こらずに、すっとぶどうの粒が気管に入ってしまう恐れがあります。

ですから、ぶどうを与えるとしたら、しっかり潰して、ツルッと滑って行きにくくしてあげることが重要です。

嚥下がしっかりしてきた年齢でも、

  • 喋りながら
  • テレビを観ながら
  • 悪い姿勢

で食べると気管に詰まらせる恐れがありますので、幼児期を過ぎても、ぶどうを食べる時は少し注意が必要です。

ある年齢になったら再びぶどうに注意が必要です

今回は、幼児と犬はぶどうに注意した方がいいという内容をお伝えするつもりだったのですが、もう一つ注意をして頂きたいことがありますので、追加させてください。

幼児期に獲得した嚥下能力ですが、残念ながら年齢と共に衰えてしまいます。

僕は現在中年ですが、既に衰えを感じています。

まだ時々むせる程度ですが、この先年を重ねるごとに嚥下自体が難しくなっていき、更には咳反射も弱まって、食べ物が気管や肺に入ってしまい、肺炎を起こすことに繋がっていくんです。

個人差は勿論ありますが、誰でも加齢と共に低下していきます。

幼児は窒息を起こす恐れがあるのでぶどうに注意が必要だと書きましたが、高齢者の場合は誤嚥性肺炎になる恐れがありますので、ぶどうのようにツルッとした食べ物を食べる際には十分に注意をする必要があります。

ゆっくり慎重に食べるようにするか、自信がない場合はスプーンなどで潰してから食べるようにすると安全です。

健康のために、フルーツを含め色々なものをバランス良く食べる必要がありますが、食べ物で事故を起こすことがないように、自分の体と相談しながら、注意して安全に美味しく食べたいですね。

 - ペット, 保育園・幼稚園, 健康, 動物, 学校等, 安全, 生活, 福祉, 育児, 食品

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