「盗撮ハンター」の男2人が逮捕 背後に組織存在か
2019/06/12
11月17日、東京都町田市の小田急線町田駅ホームで「盗撮ハンター」の二人が逮捕されました。「盗撮ハンター」と言っても正義の味方などではありません。盗撮犯を見付けて、金を脅し取る犯罪者のことです。
今回逮捕されたのは22歳の男と20歳の男。
警視庁によりますと、容疑者達は小田急線町田駅のホームで女子高生のスカートの中を盗撮していた20代の男を捕まえて、現金341万円を脅し取ったと見られています。
「撮っただろう。ツレが被害者といる。数十万では足りない。」
などと脅す手口で、他にも同じ手口で犯行を繰り返す組織が存在している可能性があるとして、警視庁が調べています。
盗撮は犯罪な訳で、犯罪者が報いを受けるのは当然ですが、それは法律に基づいてされるべきで、反社会的勢力や半グレの資金源稼ぎにさせてはなりません。
盗撮や盗撮は恐喝被害にあっても警察に訴え出ることが難しいため、泣き寝入りする可能性が高いと考えられ、この手の犯罪は既に広く行われている可能性があります。
盗撮、痴漢はそもそも犯罪ですし、このような別の犯罪者のターゲットになる恐れもありますので、絶対に止めましょう。
冤罪捏造による恐喝被害にも注意しましょう
盗撮に手を出してしまうのは一部の男性(まれに女性)であって、殆どの男性は盗撮をしません。
ですが、今回の事件を他人事でスルーすることは危険です。
「盗撮ハンター」にとっては盗撮犯が獲物ですが、獲物が見付からない場合は
獲物を捏造する
恐れがあります。
盗撮や痴漢をしていないにも関わらず、
- スマホをカバンから取り出そうとした時
- ポケットに手を突っ込んでいる時
などに、
「お前今撮った(触った)だろ。警察へ突き出してやる。」
と言われた場合、やっていない側は「やっていない」と言うことしかできず、これを傍から見ている限り、本当に盗撮や痴漢を犯した人と見た目に違いはありません。
男二人に脇を抱えられ、連行されれば、今後降りかかるかも知れない災難のことが頭をめぐり、犯人の脅しに負けて金を支払ってしまうことになりかねません。
もし犯行グループに女性が混じっていた場合、
- 「この人痴漢です!」
- 「今撮っていたでしょ!」
などと言われてしまえば、非常に厄介なことになります。自称被害者がいるだけに、冤罪だと主張しても逃れられないと観念してしまうかも知れません。
駅には自分を狙う犯罪者がいるかも知れないことと意識しましょう
盗撮ハンターの逮捕は、盗撮が止められない一部の男性だけの問題ではなく、全ての男性にリスクがあることを示唆しています。
盗撮なんてしないから自分には関係ない
と思わずに、犯罪者にカモにされないように、
- 女性から極力離れて立つ
- スマホを持った手を不用意に下げない
- 満員電車内や電車を待つ列に並ぶ時にはカバンからスマホを出す動作をしない
- 満員電車内では、空いた手を下に下げず、吊革を掴む、手すりを掴むなどする
- エスカレーターではスマホを手にしない
など自衛の工夫をしていきましょう。
冤罪であっても、警察に相談することで痛くない腹を探られることを恐れて泣き寝入りしている被害者がいる可能性は十分にあります。
電車通勤をされる方、明日は我が身かも知れません。是非注意して頂いて、冤罪の被害者にならないことを祈っています。
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