高速道路のサービスエリア駐車場は一方通行なのか？

2016/11/29 2019/06/12

年末年始、帰省や旅行で高速道路を走られる方も多いと思います。年末年始の高速道路は渋滞がつきもので、そしてサービスエリア内の駐車場は常に満車状態。運良くトイレにたどり着いても長い行列に並んで待たなければなりません。トイレにたどり着ければ良い方で、運が悪いと駐車スペースが見付からずに、トイレに辿り付くまでにも一苦労です。

そんなサービスエリアの駐車場ですが、空いている駐車スペースを目指して進んでいると、いきなり逆走してきた車に場所を横取りされて、気が付けば駐車場の端っこに追いやられ、トイレに行けずに再び本線に戻るなんて人も少なくないのでは。

一方通行に従って進んで行った際に、万が一駐車スペースに空きが見付からずに駐車場の端に着いてしまった場合はどうすればいいのでしょうか？

ずっと気になっていたので、今回JARTIC日本道路交通情報センターにたずねてみました。

もしかしたら、駐車場は公道ではないので、

仕方がないことですから、しっかり安全を確認した上で逆走してください

と言ってもらえるかも知れないと期待していましたが、ダメでした。

膀胱などが破裂する寸前でも、駐車場内は進路に従って進み、逆走してはいけません。

同乗者がいて、運転免許を持っている場合は、自動車をトイレ近くの路肩に寄せて停車させ、運転席に同乗者を残して、トイレに行くという方法も絶対にダメという訳ではなさそうですが、

停車させる場所の周辺に他の自動車の交通を妨げないだけの余裕があること
同乗者がいて、かつ同乗者が運転免許証を持ち、運転できる状態であること（※飲酒時は×）
緊急避難時のトイレなど、極短時間であること

などの条件が付きます。

もしこれらの条件を満たせない場合は、逆走はせずに、次のサービスエリアを目指すことになります。

逆走は不可ですが、駐車場以外のトイレを利用することが可能だそうです

安全上の理由で、駐車場内の逆走は認められませんが、大渋滞時にサービスエリアの駐車場が満車で、トイレ難民になってしまった場合には以下のような緊急避難用の措置があるそうです。

①　ガソリンスタンドのトイレを借りる

ガソリンスタンドのご厚意にすがる形にはなりますが、事情を伝えて、ガソリンスタンドのトイレを借りることが可能だそうです。給油すれば大手を振ってトイレを借りられますが、給油しない場合はちょっと気が引けますよね。また、ガソリンスタンドがあるサービスエリアは多くはないので、必ず使える手ではありません。

②　インターチェンジでスタッフに事情を話してトイレを貸してもらう

一般レーンを進んで、有人の場合はスタッフに事情を話し、一般レーンでも有人ではない場合は「呼び出しボタン」を押して、スタッフに事情を説明して、指示に従って移動し、トイレを貸してもらいましょう。

インターチェンジはサービスエリアよりも多くありますので、トイレ難民になってしまった場合は、インターチェンジにあるトイレを借りましょう。路肩に止めて、用を足す人を見ることがありますが、大人は軽犯罪法違反ですし、そもそも後続車が追突し、重大な事故を起こす恐れがありますので、くれぐれも路肩に止めて用を足すのは止めましょう。