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もちつき大会 ノロ対策で中止相次ぐ

   

ノロウイルスの流行が年末の風物詩「餅つき大会」にも影響を与えています。各地でノロウイルスによる集団食中毒が相次ぐ中、伝統行事の「餅つき大会」を中止する団体が出ています。

リスク管理には万全を期したい、でも伝統行事は続けたい、難しい選択です。

「餅つき大会」は、地域の共同体を結びつける伝統文化の一つでもあり、また子どもたちが伝統文化に触れる貴重な機会になり、大切な食育の場にもなっていましたが、ノロウイルスのリスクを押し切ってまで開催することは難しいですね。保健所から助言もあり、多くの団体で今年の「餅つき大会」を見送ることになるかも知れません。

餅つき大会でノロウイルスによる集団感染を起こすリスクが高い理由

12月8日には、熊本県南小国町の保育園で、餅つき大会が原因の園児・保護者など計52人が嘔吐・下痢を訴える集団食中毒が発生していますし、とにかく餅つき大会はノロウイルスによる集団食中毒が懸念される行事なんです。

どうして餅つき大会でノロウイルスによる集団食中毒が発生し易いかの理由は以下の通りです。

  • こどもから大人まで大勢の人が参加(保菌者がいる可能性があります)
  • 手返し、切り分け、味付けなど、手で触れる工程が多く、手指についたノロウイルスが拡散し易い
  • つきたての餅を生で食べる(85℃以上1分間以上の加熱でノロウイルスは失活します)

ノロウイルスによる集団食中毒を防ぎながら餅つき大会を開催するためには

福岡県太宰府市では、ある団体が10年前から餅つき大会を開催してきましたが、昨年急遽中止になった経験から、今年は開催を断念し、代わりに「そば打ち大会」に切り換えたそうです。

そばなら、食べる前に茹でる工程(85℃以上1分間以上の加熱)がありますし、茹でた後に素手で触る工程もないため、安全です。安全ですし、「年越しそば」もあるのでそばもありなのかも知れませんが、ちょっと違う気もします。

やっぱり年末は餅をつきたいですね。

餅を触る人は全員正しい手洗いをする

とにかくウイルスを付着させないことが肝心。

そのためには、餅をつく人、手返しする人、切り分ける人、あんこやきなこを準備する人だけではなく、食べる人も全て正しい手洗いをすることが非常に効果的です。

餅をつく側の人はマスクを着用し、エプロンなど衛生的な服装をする

事前に正しい手洗いをしていれば、手指からのノロウイルスのウイルス移りの心配はありませんが、服などにウイルスが付着している可能性があります。

また、集団食中毒を起こすのはのノロウイルスだけではありません。餅つき大会とは言え、食品を扱っているという意識を持ち、マスクの着用は勿論、エプロンや三角巾なども身につけ、衛生的な服装を心がけなければなりません。

餅に触れる人は使い捨てグローブを使用する

正しい手洗いをしていれば必要ない訳ですが、念のために餅を切り分けたり、あんやきなこを補充する人は使い捨てのグローブを使用することが望ましいです。

臼や杵など、餅つき大会に使用する器具は事前に熱湯消毒しておく

基本は次亜塩素酸ナトリウムを使って消毒することとして、臼や杵など次亜塩素酸ナトリウムを使用したくないものがあれば熱湯消毒でノロウイルスを失活させましょう。

ですが、ノロウイルスを失活させるには85℃以上1分間以上の加熱が必要で、熱湯をザバーっとかけたりするだけでは完全ではありません。

ノロウイルスを消毒するには85℃以上1分間以上の加熱が必要

これを絶対に忘れないでください。

手返し用の桶の水はこまめに交換し、桶も都度洗浄する

ノロウイルス対策だけではなく、食品を取り扱う上で一般的に必要な対策です。

ノロウイルスは人間の体外では増殖ができないため、桶の水を介して感染が広がる可能性は高くはありませんが、大腸菌などによる食中毒の可能性もありますので、こまめな交換は必須です。

流行地では加熱してから食べるか、「餅つき用」と「食べる用」を分ける

既に警報が出ている地域や間もなく警報が出そうなレベルで流行している地域では、念には念を入れた方が安全です。

大流行している地域ではとりやめることは一つの選択肢になると思いますが、どうしても開催したい場合は、正しい手洗いや調理器具の消毒は勿論以下のことをすればノロウイルスによる集団食中毒を防ぎながら餅つき大会を開催することが可能です。

  • 餅つき大会でついた餅は鏡餅に加工するか、焼くか煮るかして食べる
  • 餅つき大会で生の餅を食べることだけを断念するか、生で食べる餅は餅つき機か業者が納入する餅にする

ノロウイルスによる食中毒は、抵抗力の弱いこどもや高齢者などにとっては命にも関わる恐ろしいものですが、その実態を正しく知ることで防ぐことも可能な感染症です。必要以上に恐れることなく、必要な対策を行って、安全に楽しく餅つき大会を開催したいですね。

 - 保育園・幼稚園, 健康, 学校等, 小中高, 生活, 病原菌, 食中毒, 食品

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