水の事故 岐阜県山県市で4歳女児が溺死
2019/06/13
悲劇は繰り返されています。岐阜県山県市で4歳女児が自宅近くの川で溺れて亡くなる事故が起きました。
事故は近所の川で起きました
岐阜県山県市富永の武儀川で近所に住む女の子が溺死しました。
母親と祖父母と兄弟たち計9名で川遊びに行き、こども達だけで遊んでいるうちに姿が見えなくなり、探すと約40メートル下流の川底(水深60センチ)に沈んでいるのが見付かりました。搬送された病院で約2時間後に死亡が確認されました。
水深10センチでも溺死は可能
もっと言えばスプーン1杯の水でも溺死は可能です。(乾性溺水)
10センチもあれば溺れることは可能です。水深60センチもあれば簡単に溺れます。おとなでも足を滑らせた拍子に頭を打って意識を失えば死にます。4歳児であれば非常に危険な水深で、こどもだけで遊ばせたことは間違いです。川で遊んでいた高校生が事故にあうのとは全く別次元の話で、親の責任は大きいです。既にこどもを失ったことで十分な制裁は受けているのかも知れませんが、亡くなった女の子は命が奪われています。このような防げる事故は確実に防がねばなりません。
こどもをこどもに任せるのは危険
兄弟達に4歳の女の子を任せたつもりだったのでしょうが、こどもにこどもの管理はできません。こどもですから。大人でも目を離して事故を起こすのに、川で遊びたくてしょうがないこども達が4歳児の面倒が見られるはずがありません。特に複数こどもがいる場合は、「誰かが見ているだろう」という気持ちから「集団責任=無責任」状態に陥ります。大人でも起こる事ですから、こどもを責めることはできません。
こどもの監督は絶対に大人が行うべきです。
それができないのであれば、水遊びはするべきではありません。
川や海での水遊びはライフジャケットが必須
埼玉県長瀞町で水遊びをしていた7歳男児の浮き輪が外れて溺死した事故がありましたが、あれも浮き輪ではなく、ライフジャケットであれば助かったはずの命でした。(過去記事「埼玉県長瀞町 浮き輪が外れた7歳児が溺死」も読んでください)
ライフジャケットというと、その名前から「救命用具」のイメージが強く、水遊びには仰々しいと避けられるのかも知れませんが、水遊びは楽しいですが危険も多い遊びです。泳げないこどもは予め救命用具を装着しておく必要があります。
これからは、しっかりした管理下にある水泳施設以外での水遊びにはライフジャケットを必ず着用させましょう。(プールではライフジャケットの着用ができませんので、おとながしっかり監督・保護しましょう)
ライフジャケットを着せても、大人の監督が要らなくなる訳ではありません
ライフジャケットさえ着せておけば絶対に死なない程、水は甘くありません。
- こどもはライフジャケットを脱ぎます(伊良部島で起きた事故はこどもがライフジャケットを脱いだことが原因です)
- ホワイトウォーターではライフジャケットを着ていても浮かびあがることができません
- 流れて行って堰などから落ちる恐れがあります
十分な泳力がないこどもが水遊びをする場合は、ライフジャケットを着せることはもちろんですが、親は常に監督を行わなければなりません。くどいようですが、監督が出来ないのであれば、水遊びをさせる資格はありません。
夏休みも残り少なくなりました。水辺へ遊びに行く予定のある方。ぜひ可愛いこどもにはライフジャケットを着せて、常に目を離さずに、安全に水遊びを楽しみましょう。
もう二度と泳げない年齢の幼いこどもの水の事故が起きませんように。
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