貝殻拾いにもリスク管理
2019/06/13
穏やかに波がうちよせる砂浜で貝殻を拾ったり、砂山をつくったりするのは、こども達も大好きです。遠浅で、波も穏やかだと、親もつい安心してしまいますが、思わぬ危険が潜んでいます。
水に入らなければ大丈夫でしょ?
普通はそう思いますよね。
先日海に行った時、親がサーフィンをする間、5歳位の女の子がライフジャケットを着て、ひとり砂浜で遊んでいました。ライフジャケットを着せることは非常に良いのですが、浜辺にひとり残すのは余り好ましくありません。「水には入らないこと」と言っても入ってしまうのがこどもです。なので、予めライフジャケットを着せて、それに備えておけば安心ですが、仮に水に入らないとしても、様々な危険があります。
貝殻拾いにどんな危険があるの?
連れ去り
海辺では開放的になり、つい気が緩みがちですが、近所の公園と同様に、連れ去りにも注意しましょう。「お父さんが海で溺れて病院に運ばれたから一緒に行こう」などと声をかけるかも知れません。事前に親子の約束事を決めておくと安心です。
事故
車両乗り入れ可能な砂浜でなくても、駐車場にこどもが行ってしまう恐れがあります。またテトラポットや砂浜で保管している漁船に上って、落下する恐れもあります。
また、過去に兵庫県須磨海岸であったように、砂にできたシンクホールに飲み込まれる恐れもあります。シンクホールへの落下は親の監督下でも防げるものではありませんが、近くにいなければ救助の可能性が失われてしまいます。
津波
僕がこどもを連れて海へ行く時に最も気を付けているのがこれです。海底や湾の形状によっては20メートルを超える津波が発生する可能性があると言われていますので、対象の海岸に行く時は、以下の点を確認しています。
- 出掛ける前に国土交通省の津波ハザードマップポータルサイトで想定される津波の高さを確認する
- 近くに充分な高さの高台または建築物があり、そこに徒歩でアクセスできるか
- 海岸への道は地震で崩れて通行不能になるような感じではないか
- 携帯電話・スマートフォンは携帯地震速報を受信できる状態になっているか、それからマナーモードのままになっていないか
- 車を駐車する時は直ぐに発信できるように、フロントを駐車場の出口に向けて停める(※駐車場に駐車に関する指示がある場合はそれを優先します)
- こどもに地震が起きた時の対応を説明する(親がそばにいない場合に備えて)
備えあれば憂いなし
全てはこの一言に尽きます。貝殻拾いへ連れて行ったことを後悔することがないように、必要なリスクヘッジはしておく方がいいと思います。
浜辺までのルートを調べるの同じように津波の高さを調べておく、それを習慣にしたいですね。
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