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福岡市立の中学で柔道死亡事故

      2016/12/08

再び死亡事故が起きてしまいました。5月22日に事故が発生、27日に帰らぬひととなったそうです。1983年度から119人目の犠牲者となりました。

大外刈りで頭部を損傷

有段者の顧問とボランティアの指導員2名で男女14人の生徒を指導している中での事故。福岡市教育委員会はいち早く「指導方法に問題はなかった」とコメントを出しています(毎日新聞)が、どうなんでしょう。

亡くなった女子生徒は初心者の1年生

この春に中学生になったばかり。2ヶ月前はまだ小学生だった子です。そんな子が2ヶ月弱の練習で大外刈りの受け身を取れるようになるのでしょうか。しかも、2年生が技を掛けたとの事ですが、大外刈りは下手なひとが掛けると非常に危険な技です。しっかりした体幹が必要です。その2年生の子のレベルも気になります。確認すべき点が山ほどあるのに、最初に「指導方法に問題はなかった」とコメントする教育委員会と学校の指導者には疑問を感じずにはいられません。

他のスポーツと比べ学校柔道の危険度は異常

スポーツによって危険度(死亡事故の発生率)はまちまちですが、総じて10倍位柔道は高い数値になっています。

柔道は怪我をし易いスポーツだとは思います。僕も有段者ですが、何度も怪我はしています。後で振り返って防げたと思えるものばかりではありません。ですが、それは体が出来ている状態での話で、体がまだ出来上がっていない中学生の場合は防げる事故が非常に多いのではないかと思います。必要なトレーニングをせず十分な筋肉量が確保できていない状態で後方に受け身を取らせる技をかけて死亡事故が起きた場合は「未必の故意」ではないかと思います。

僕のこどもには柔道をさせません

柔道の素晴らしさを分かっているひとりですが、その怖さも知っています。信頼のできる指導者であればこどもを託しますが、どのレベルか分からない近隣の学校の指導者にこどもの命は預けられません。

安全に受け身を取れる筋力や技量がないにも関わらず後方受け身が必要な技を練習させたり、乱取りをさせる、十分に体幹ができていないにも関わらず大外刈りを使う許可を出すなど、レベルの低い指導者は今でもいます。2年間死亡事故がなかったと言いますが、それは偶然に近いのではないでしょうか。

全日本柔道連盟も頑張っていると思いますが、柔道の精神を理解して柔道を選んだひとではなく、教師になるために止む無く選んだという指導者をどう変えていくかということに関しては無策に思えます。もう東京オリンピックには間に合いませんが、もう一度柔道を日本のお家芸と呼べるようにするには、そんな底辺からの大変革が必要だと思います。

それまでの期間は、町の道場で小さい頃から柔道を習って、中学から学校柔道デビューをするのが安全かも知れません。

 - スポーツ, 大学等, 学校等, 小中高, 習い事

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