靴下洗って靴洗わず

一家の大黒柱のお父さん。そんな大切なお父さんのものであっても、一日履いてたっぷり一日分の汗が染み込んだ靴下は触りたくないですよね。（お父さんのだからこそ？）それはそうだと思います。だって、僕自身も自分の使用済み靴下を触るのは嫌ですもん。かわいい我が子の靴下でも、脱ぎ捨ててあると指先でつまんで洗濯かご（靴下専用）まで運びますよ。

でも、そんな靴下とは比較にならないほどの汚いものがあるのはご存じですか。

靴の中は概ねカビが生えてます

足入れ部分は案外綺麗に見えますが、つま先部分を覗いてみると白いカビでモサモサでしょう。もちろん、材質や個人差はありますが、概ね同じような惨状だと思います。（かなりの靴好きで、一回履いたら木製のシューキーパーを使って一日以上休ませている方は別です。）

もし臭いがしなくても、カビが生えている可能性大ですよ。

靴下汚れは足ではなく靴が汚いせい

「靴下汚い＝足が汚い」って思ってしまいますが、足もそれほど他の部分と変わりはなく、足が汚い原因は靴が汚いからです。草鞋（わらじ）や草履（ぞうり）で歩いていた時代は道の汚れが足について汚れたわけですが、今は完全に靴に覆われていますので、「足の汚れ＝靴の汚れ」に違いありません。もしスリッパを履かずに、一日部屋で過ごした場合、靴下は汚くも、臭くもなりません。いやいや、靴で蒸れるせいだと言われる方、新品の靴を履いた時のことを思い出してみてください。一日の終わりに靴を脱ぐと新品の靴の匂いがするだけで、いわゆる足の臭いではないでしょう。

靴の中の湿気・汚れ・カビ対策をしましょう！

脱いだ後の靴下の汚れに目が行きがちですが「臭いにおいは元から絶たなきゃダ～メ！（知ってるひと、まだいます？）」なので、靴の湿気・汚れ・カビ対策をしてみませんか。

• 最低2足をローテーションさせ、2日連続で履かない（できれば3足以上でローテーション）
• 革靴は木製のシューキーパーを使用して乾燥と型崩れ防止（型は気にしないという方はシリカゲルの吸湿剤でもOK）
• 繊維の靴はシリカゲルの吸湿剤を使うか、布団乾燥機の乾燥機能を使って強制排湿
• 乾燥させる時、外せる中敷きは外して別途乾燥させると効果的です
• 洗える靴は定期的に洗う（最も効果が高いです）
• つま先の内側は乾いた布で拭いて清潔に保ちましょう（カビ防止剤を使うと更にGOOD）

もしそれをしないとどうなるの？

靴下が臭いなら洗えばいいし、臭い靴下で歩いたカーペットはファブリーズなんかでシュッとひと吹きすればいいのでは？って思ってしまいそうですが、靴の中で増殖して、出番を待って待機中の白癬菌（詳しくは「アスリートの足」を読んでくださいね！）を部屋にまき散らしてしまう恐れがあるんです。

「そんなのファブリーズでイチコロでしょ！」

って甘いですよ。ファブリーズでは白癬菌は死にません。白癬菌を殺すには、家庭でだと逆性石けん液（オスバンS）なんかを使わないと無理ですよ。まき散らされた白癬菌は、誰かの足に寄生するかも知れませんし、手、爪、顔、頭などなど、どこで増殖するか分かりません。そんな場所でごろ寝だなんて！！！

そんな怖い白癬菌をまき散らす前に、水際（玄関です）作戦で戦って、上陸させないのが一番だと思います。

疲れて帰ってきて靴のメンテなんて無理って思うかもですが、足は第二の心臓って言いますし、朝足を入れた時に気持ちがいいと一日いい感じで過ごせる気がしますので、もうひと踏ん張りして靴のメンテ、やってみませんか。