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個別指導塾で感染症 受験直前期は要注意

      2019/06/12

平成29年度のセンター試験は1月14日(土)と15日(日)。もうすぐです。

そして、センター試験を皮切りに、今年度の受験シーズンがスタートします。

受験生もその家族も体調不良で受験できないなんてことがないように健康管理には最大限の注意を払っていると思いますが、追い込みに使っている塾でも感染症のリスクがありますので、更に注意が必要です。

塾には大きく分けて、集団塾と個別指導塾に分けられますが、感染症に特別注意をしたいのは個別指導塾です。

なぜ個別指導塾で感染症リスクが高いのでしょうか?

集団塾にももちろん感染症リスクは存在します。ですが、そのリスクは学校と大きく違いません。

集団塾では、同じように受験を目指す受験生が集まっています。受験生は皆同じく受験を控え、体調管理に注意していますし、塾講師やスタッフも皆生徒の体調管理に気を配っています。

しかし、個別指導塾では同じ状況ではありません。(※受験生専門の個別指導塾を除く)

個別指導塾には受験生以外の児童・生徒が通っています

多く(殆ど)の個別指導塾には色々な児童・生徒が通っています。小学校1年生から高校3年生まで、公立・国立・私立と様々な児童・生徒です。

時間帯によって

  • 早い時間帯:低学年
  • 遅い時間帯:高学年

と緩い区分がありますが、集団塾のような厳格な区分はないので、家庭の事情や他の習い事との関係で、遅い時間帯に小学生の低学年の児童が勉強している場合もあります。中学3年生や高校3年生といった受験生の隣で、受験とは関係のない児童・生徒が一緒に授業を受けている可能性があります。

受験生とその家族は健康管理にピリピリしていますが、受験学年ではない生徒とその保護者は同じ感覚を持っていません。少し位熱があっても行かせるかも知れませんし、家族の誰かがインフルエンザやノロウイルスなどの感染症に感染していても、本人が発症していなければ塾に通わせるのが普通です。

もし、既に感染症に感染して、発症していないだけで、排菌している状態だとすれば、同じ机で同じ講師に教えてもらう受験生にウイルスや菌を移す可能性があります。

受験生の側はマスクを着用して塾に通っていても、受験生ではない児童・生徒がマスクをしてくれなけれな、感染を防ぐことはできません。

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安全性は高いですが、このマスクを付けて塾には行くにくいです。

個別指導塾の場合、体調が芳しくないアルバイト講師がムリをしがち

個別指導塾では、授業はアルバイトの大学生などが担当します。

集団塾も個別指導塾も講師の数に余裕はありませんが、受験直前期は大学生講師自身の試験とも重なるため、アルバイト講師が多い個別指導塾では講師がカツカツになりがち。

そのため、この時期は出てこられる講師がフル回転をすることになり、ちょっと位体調が悪くても、それを押して授業をしてしまう恐れがあります。

講師自身は受け持った受験生の体調を考えて欠勤を申し出ても、校・教室の管理者に頼まれて渋々出勤するなんてケースも考えられます。

その講師がマスクを着けていたとしても、手指についたウイルス・菌が机などに付着したり、報告書を書く際にマスクを外している時に飛沫が机や参考書などに飛び散っている可能性があります。

校・教室の管理者が感染源となる可能性もあります

個別指導塾の多くは、大勢のアルバイト講師と1人の管理者(社員・オーナー)で運営がされています。(副教室長がいる場合は、かなりの大規模校・教室)

受験シーズンは講師の数がカツカツになることは上で書きましたが、管理者は1人だけの体制なので、常に替えがいない状態。

受験シーズン真っ最中の今の時期は、

  • 受験生への対応(懇談)
  • 追加コマの営業
  • 新シーズンの継続の営業
  • 冬休み講習(冬休み後は未消化コマの消化)

などで目が回るほどの忙しさ。

もし雇われ管理者であれば、上司から営業実績について追い込まれますし、オーナーの場合は生活がかかっていますので、必至にかき入れ時に対応しようとします。

その結果、多少の体調不良を感じても、それを隠して教室運営を続けがちです。

そもそも、年末からの過労で抵抗力が落ちている上に、通っている児童・生徒が持ち込むウイルスや菌に晒されるため、管理者が感染症にかかるリスクは一般的なサラリーマンよりも間違いなく高いです。

リスクは高い、そして感染した場合の影響も大きいにも関わらず、個別指導塾の場合は替えの管理者がいる場合が少なく、インフルエンザで高熱が出て動けなくなった場合はアルバイト講師など(社員の場合は上司、FCオーナーの場合は担当コンサルタント、個人塾オーナーの場合は奥さんなど)に代行を依頼しますが、よほどの場合でない限りは平静を装って出勤し、教室を運営する可能性があります。(実際に個別指導塾でインフルエンザの集団感染が発生したケースを知っています。)

個別指導塾に通う受験生が感染リスクを下げるためにすべきこと

受験直前期には個別指導塾へ通うのを控えて、学校や予備校や集団塾での直前講習だけにする方が安全だと思います。

ですが、集団授業が苦手だという児童・生徒もいると思いますので、絶対に感染症にかかりたくない時に出来ることを挙げたいと思います。

  1. 最低でもマスクを着用する(できる限り顔にフィットしたものを選びましょう)
  2. 塾で使用する筆記用具を分けて、自宅や学校では使用しない
  3. 授業中は絶対に顔(特に鼻や口)を触らない
  4. 鼻をかむ場合は、トイレなどで手洗いをした後にする(かんだ後にも手洗いを)
  5. 授業後には手を洗う(帰宅後にも再度手洗いを)

など、特別な注意を払いましょう。

インフルエンザやノロウイルスが流行っていますが、感染することなく、入試で本来の力を発揮できることを祈っています。

 - 健康, 学校等, 小中高, 生活, 病原菌, 習い事, 育児

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