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カエンタケ 触るだけでも危険な猛毒キノコ

   

毎年この季節になると毒キノコによる食中毒が報道されます。中でもカエンタケは別格の猛毒キノコです。

カエンタケのストラップ(Amazon)

カエンタケには猛毒トリコテセン系マイコトキシン

カビやキノコ類が生成する毒のマイコトキシンですが、カエンタケは中でもトリコテセンという皮膚刺激性のある毒を生成するため、触っただけでも皮膚がただれるなどの炎症を起こします。

一説では胞子を触っただけでも炎症を起こすと言われていますので、カエンタケ自体を除去しても、その周辺の土壌も汚染されている恐れがあり危険です。

致死量

生のカエンタケの場合は、たった3gの摂取で死亡します。過去、日本では10名の中毒例が報告されていますが、うち2名が死亡しています。

症状

食べると10分ほどで症状が現れます。

初期症状

  • 腹痛
  • 嘔吐
  • 下痢(水様性) など

症状

  • めまい
  • しびれ
  • 呼吸困難
  • 言語障害
  • 造血機能障害(白血球・血小板の減少)
  • 肝不全
  • 腎不全
  • 呼吸器不全
  • 口腔内粘膜の腫れ
  • 全身の皮膚のびらん など

後遺症

  • 小脳の委縮
  • 言語障害
  • 運動障害
  • 脱毛
  • 皮膚の剥落 など

毒性は非常に強く、完治すれば元通りという訳にはいきません。

初期には消化器系の症状がでますが、その後は神経系の症状が出て、呼吸不全も起こす恐れがあります。それがカエンタケによる致死率を押し上げます。

カエンタケと食用のベニナギナタタケとの混同に注意しましょう

カエンタケ

著作権者:Kouchanさん、Licence:CC by-sa3.0、<wikipediaのページ

赤くて棒状のキノコを避ければ安全です。

しかし、赤くて棒状のキノコにはベニナギナタタケという食用キノコがあり、それとの混同が心配です。

見た目はこんな感じです。

ベニナギナタタケ(Google画像検索結果)

カエンタケ(Google画像検索結果)

カエンタケとベニナギナタタケの違いですが、

  カエンタケ ベニナギナタタケ
硬さ やや硬い 柔らかい
先端 丸い 尖っている
形状 分岐あり 分岐なし
朱・赤 オレンジ
苦い 無味

カエンタケとベニナギナタタケとの違いは判別し易いのですが、もし不安を感じたら、触らずに諦める方が安全です。

こどもとキノコ狩りに出かける時は、この違いを判断することはできない恐れがありますので、

赤いキノコは絶対に触らない

と教えた方が安全です。

人間だけではなく犬が踏んで炎症を起こす恐れもあります

トリコテセン系マイコトキシンは人間にだけではなく、他の動物にも毒性があります。食べても、触れても、炎症を引き起こします。

カエンタケは、ミズナラやコナラといった広葉樹の立ち枯れ(ナラ枯れ)したところの根の近くや一部が地中に埋もれた倒木などから発生します。近年広葉樹の立ち枯れが増えていることもあり、カエンタケの発生も増えています。

京都での発生がニュースになることが多いのですが、日本全国どこでも発生する恐れはあります。今まで発生・被害報告がなくても、存在している恐れもありますので、広葉樹が多い場所へ入る際には注意してください。

  • 公園
  • 学校
  • 神社の杜

などでも発生している可能性がありますので、こどもの遊び場所になっている場合は、こどもにカエンタケのことを説明して、誤って触らないように注意喚起をしておくことが重要です。

犬が散歩中に誤って踏む恐れもありますので、自分だけではなく、犬の歩く場所にも気を付けてあげましょう。マダニの寄生も心配ですので、極力木の生い茂った場所へ犬を連れて入り込むのは避けた方が安全です。

 - 健康, 安全, 屋外, , 生活, 育児, 食中毒

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