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祇園祭カースト

      2019/06/13

スクールカーストという言葉を一時期よく耳にしました。最近余り耳にはしませんが、今も存在して、苦しんでいるひともいるのでしょう。

今、京都は祇園祭の最中です。そろそろ鉾や山が組み上がり、曳き初めをしている頃かと思います。非常に華やかな祇園祭ですが、外からはなかなか分からない闇の部分も存在しています。

厳しいカースト制度

言葉は柔らかいですが、京都の現実は色々厳しいです。どこに住んでいるか、仕事は何か、どこの学校に行っているのか、とにかく老若男女常に区別(差別)されます。そんな京都で一番有名な祇園祭はある意味最も厳しい比較(差別)がされる場所です。

  • バラモン:稚児とその親
  • クシャトリヤ:鉾の上で祇園囃子を演奏するひと
  • ヴァイシャ:裃を着て歩くひと
  • スードラ:鉾・山を曳くひと
  • アウト・カースト:外国人の曳き手(アルバイト)

「歩くなんて大変ですね」

こどもが稚児になるなんて夢のまた夢で、鉾に上がって祇園囃子を演奏するだけでも京都では大変なステータスです。鉾町から郊外に引っ越して、祇園祭の間にだけ戻ってきたりして鉾に上がれないこどもの親には容赦ない言葉が掛けられます。万が一、何かのコネで鉾にあがろうもんなら、えぐい中傷を覚悟しなければなりません。

「おたくは山でしたか」

鉾に上がれなくても、山よりはマシだと思っているひともいます。鉾から見下げられる山ですが、そんな山の中で南観音山は見た目全く山なので「山の中でもうちは違う」と思ってます。

曳き手は労働者

僕のこどもの頃に出た祭は、曳き手や担ぎ手が花形でした。でも、祇園祭では曳き手の地位は高くありません。「暑い中ご苦労様」と言われる存在です。

最下層は外国人の曳き手

ひととしての上下では全くないです。京都に住んでいるひともいますが、京都に住んでいない、または日本に住んでいないひともいると思います。アルバイト&体験で曳いています。京都の市街地には山鉾を曳くのに十分な若いひとがいません。なので、体験のひとが地元のひとに混じって頑張ってます。さすがに外国の曳き手を悪く言うのは聞いたことがありません。でも、大切に思っているからというよりは、比較対象ではないという感じでしょう。日本人の観光客も対象外です。

華やかな平安絵巻の裏にはどす黒い差別意識が渦巻いています。差別された側が不利益を被ったりしている訳でもなく、また差別された側もどこかを差別していたり、お互い様かも知れません。この差別する気持ちも含めて祇園祭なのかなと思います。殴り合いになる祭もある位ですので、それと比べたら平和的です。

結局一番祭を楽しんでいるのは外国人の曳き手だったりします

外国人の曳き手は祇園祭のアウト・カーストに当たる訳ですが、そんな彼らが一番祭を楽しんでいるように見えるのは皮肉なことです。差別の構図に巻き込まれることなしに、純粋に日本の歴史・文化の一部になっていることを楽しんでいます。互いに競い合うことから祇園祭は今のような豪華絢爛なものになってきたのだと思いますから、差別の気持ちも祭の一部なのかも知れませんが、京都が本当に世界に誇る観光都市になっていくためにはその伝統は失った方がいいと思うのは僕だけでしょうか。

 - 生活, 育児

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