デジタル写真のExifで個人情報流出

フィルム写真の時代は一回シャッターを押すごとに「チャリーン」とお金の音がしましたが、デジタル時代になってまばたきをするかのように自然に写真を撮ることができるようになりました。生活の中における写真の位置が全く変わったと言っても過言ではありません。

そんなありがたいデジタル写真なのですが、ひとつだけ注意すべきことがあります。「そんなの分かっているよ。個人特定ができないように、しっかりモザイクかけてるから大丈夫！」と思われた方も見逃しているかも知れませんよ。

Exifには大量の情報が記録されています

デジタル写真は、目に見える画像データと目に見えない撮影に関するデータの2種類が記録されています。それがExif（イグジフ・エグジフ）と呼ばれるものです。Exifの中には、

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• フラッシュモデル
• カメラ製造番号
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• 明るさ
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• 露出プログラム
• 彩度
• 鮮明度
• ホワイトバランス
• 光度測定解釈
• デジタルズーム
• EXIFバージョン
• 緯度
• 経度

こんなに大量な情報が記録されているんです。

著作権情報とGPS情報（緯度・経度）に要注意

フィルム写真時代、撮影場所や日時、シャッター速度などの情報は手書きで記録しておかないと残りませんでした。それがデジタル写真になり、写真の付帯情報として自動で記録されるようになって、利便性は飛躍的にあがりました。ありがたいことです。

本当に便利なのですが、不特定多数のひとに写真を公開する時には、一部の情報を削除する手間を加える必要があります。

上の一覧で赤字にした

• 著作権情報
• GPS情報

については、削除しなければなりません。（写真の著作権を表示するために敢えて記録する場合はもちろん別です。）

著作権情報

一部のカメラで登録が可能です。購入時に登録はされていませんので、必要がない場合は登録しなければ気にする必要はないです。必要な時だけ登録し、必要ない時は登録を消去するようにすれば問題ありません。

GPS情報

写真を地図上に表示する時に便利な情報なんですが、自宅内で撮った料理の写真などをブログにアップするには邪魔な情報です。意図せずに自宅を特定されることになってしまいます。スマホで撮影した写真は、GPSをオフにしない限りは位置情報が記録されてしまいますし、最近のデジカメの中にはGPS機能を持ったものもありますので、撮影前に確認を行い、必要な設定を行っておきましょう。

写真アップ前にExif情報の最終確認をしましょう

SNSやブログサービスの中には写真をアップする時にExif情報が自動削除されるものもありますが、それに頼らず、インターネットに公開する写真は著作権・GPS情報を記録しないように設定してから撮影し、そしてアップする前にはExif情報を確認することを習慣化しましょう。