インフルエンザの流行入りは2006年以来の大幅な遅れ
2019/06/12
例年であればインフルエンザは流行期に入り、注意喚起がされる時期ですが、今年はまだ流行期に入っていません。
インフルエンザは流行期間に入らないまま2016年になりそうです
例年は11月下旬から12月にかけて流行期に入るのですが、今年は大きく遅れています。
上は国立感染症研究所の
ですが、如何に2015年が低水準のまま12月に入ったかが分かります。
とは言え、2004年と2006年には非常に低い水準のまま年を超えて、新年に入ってから流行を起こしていますので、今回も同じ流行パターンをとるのかも知れません。
2015年第51週 2015年12月14日~12月20日(12月24日現在)の流行レベルマップでは、北海道と秋田県が注意報の黄色になっているだけです。喜ばしいことですが、ちょっと薄気味悪い気もします。
今年の暖冬が影響しているのかも知れません
今年の流行期入りが遅れている理由について、国立感染症研究所は「不明」としていますが、異常に温かい気温が影響している可能性はあります。
気象庁の「前3か月間の気温経過」によれば、過去3ヶ月は例年よりも気温が高い状態が続いています。雨も降り、気温が高いため、インフルエンザの感染が急拡大し難い状態が維持されているのかも知れません。
このまま温かい状態が続けばインフルエンザの流行を免れることができるかも知れませんが、農漁業やスキーなどの産業への打撃は大きく、また自然環境への悪影響も大きくなりますので、喜ぶことは出来ません。年明けに冬らしく冷え込んで、そこそこインフルエンザが流行する例年通りの年になってくれるのが無難かも知れません。
インフルエンザワクチンを打ち忘れた人は年始が最後のチャンスかも
インフルエンザワクチンは、
- 接種後2週間で効き始める
- 接種から約5ヶ月間免疫が持続する
と言われています。
このまま流行しなければそれに超したことはありませんが、そんなに都合良くはいかないと思います。
2016年に入って、例年並みに冷え込めば、2004年や2006年並にインフルエンザが流行をし始めるでしょう。流行り具合を見て予防接種を打とうと思っていたら、いつの間にか年末になってた、という人は年始早々に打っておいた方が安全です。効き始めるまでに2週間かかりますので、年明け早々に打たないと間に合わないかも知れません。ちょっとリスキーな方法ですが、年初に打てば5月まで免疫が持続するのでダラダラと感染が継続する流行パターンでもカバーできて、ちょっとお得な感じです。
ただ、年内でインフルエンザワクチンの接種を打ち切っている病院が少なからずありますので、1月に入っても接種してくれる病院を探すのには若干手間がかかると思います。でも、必ずありますので、根気よく探してみてください。
このまま暖冬が続くのは望みませんが、例年並みに冷え込んだとしても、例年よりもインフルエンザが大きな流行を起こさないことを祈ってます。
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