あんしん あんぜん はりねずみ

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林間学習にエピペンを持っていくべきかどうか

   

新学期が始まりました。

早い学校ではもう林間学習の説明会なんてところもあるみたいです。

早速うちの子の学校でちょっと説明がありました。(本格的な説明会は後日改めてらしいです。)

そこで、ある生徒のお父さんが

「学校としてはエピペンは用意してくれないんですか?」

と迫り、先生が回答に苦慮するというシーンがありました。

学校側はエピペンを持参・提供してくれません

「スズメバチに誰か刺される可能性があるんだから、エピペンくらい用意しといてよ。」

という気持ち、親として理解できます。

ですが、そんなに簡単なことではないんです。

エピペンは

処方された注射薬

という扱いですので、薬局で「すいません、エピペンください!」「はいはーい」いうのは無理なんです。

エピペンを入手するには、病院で診察を受けて、医師に処方箋を書いてもらう必要があります。

しかも!!

どこの病院でもよい訳ではないんです。

エピペンを製造しているファイザー(マイラン製薬でも製造)に登録されている医師・医院しか処方できないみたいですので、かかりつけの病院へ行ってもエピペンを処方してもらえるかどうかは分かりません。(※マイラン製薬がどのような扱いをしているかは不明です。すみません。)

ファイザーのサイトに病院検索ページがありますので、病院探しはそちらでどうぞ。

アナフィラキシー対策が可能な病院検索(by Pfizer)

ここで蜂毒アレルギー診察可能な病院を絞り込むと、

885件(※2016年4月23日時点)

となっています。

うちの近所は全滅でした。

予め電話でエピペンを処方できる病院かどうかを確認しておくと確実ですね。

エピペンを使うには練習も必要なんです

「エピペン」は名前先行で、実物を見たことがない人も多いと思います。僕もありません。

このエピペン、誰にでも処方されるものでもありませんし、処方される場合はトレーニング用グッズを使って練習をする必要があります。(※薬局ではなく、病院で練習するみたいです。)

下の動画(試射)を見ると、ちゃんとトレーニングしないとヤバイなって思います。

僕は怖くて自分には使えないかも。。。

エピペンには重要な注意事項もあります

補助用に過ぎず、アナフィラキシーショックを治すことはできません

アナフィラキシーショックを起こしてしまった、または起こした恐れがある場合で、救急車が到着するまでの時間をかせぐために補助用として使用します。症状が改善されたとしても、必ず使用したら使用済みのキットを持って至急受診する必要があります。

使用期限が長くありません

1~2年と言われています。期限が切れたものは、使用ができず、回収されます。

使用期限切れ等お知らせプログラムで知らせてもらえます(ファイザー製薬のエピペンの場合)

価格も安くはありません

以前は保険適用外でしたし、しかも価格も15000円と高価なため患者さんの負担は大きかったのですが、今は保険が適用となり、しかも平成23年にはマイラン製薬もエピペンを販売するようにもなり、入手しやすくはなっています。それでも1本約3000円。

保管にも注意が必要です

他の薬と同様に、日光の当たる場所での保管は禁止です。冷蔵庫での保管も禁物。常に携帯するか、直ぐに使える場所に置いておく必要がありますが、硬いものにぶつけると破損する恐れがあるため、こどもの場合はケースに入れる必要があります。

学校で常備薬にすることは不可能です

学校で常備薬にすることは不可能ですし、林間学習という事情があっても、持っていくことはできません。

A君が病院で処方されたエピペンを、エピペンを処方されていないB君がアナフィラキシーショックを起こしたので、先生が機転をきかして緊急使用したことで命拾いをしたなんてケースでも、後々ややこしいことになりそうです。(こういう場合でも、やっぱり薬事法違反でしょうか。)

原則、処方されたこどもだけに使用。

もし、こどもがショックを起こすなどで自分で打てない場合は、教師、養護教師が使用することも可能です。

あとは救急車で到着した救急救命士。

こんな背景があって、スズメバチがいるかも知れない(多分いる)林間学習でも、学校はエピペンを準備することができないんです。

持って行くべきかどうかの判断

ハチの毒にアレルギーが無ければ、痛いし、腫れますが、大きな問題は起きずに治ります。(※目の近くなど、頭部は危険ですので、アレルギーがなくても注意が必要です。)

でも、もしハチの毒にアレルギーがある場合は、10~20%の人が呼吸困難などを伴うアナフィラキシーを起こすと言われています。

そして、そのうちの数%がアナフィラキシーショックと言われる血圧低下や意識喪失などのショック症状を起こし、命に危険が及ぶ場合があります。

昔からハチに二度さされるとアナフィラキシーを起こすと言われてきましたが、実際に短い期間に二度刺されると二度目に重い症状が出るケースも報告されているそうです。

しかし、ハチの毒に含まれるヒスタミンによって、複数回目に刺された時よりも、

ハチの毒で死に至るのは初めて刺されたケースの方が多い

というショッキングな報告もあるそうなので、注意が必要です。

林間学校にエピペンを持って行くべきかどうかの判断は、過去に刺されたことがあるかどうかやアレルギー体質かどうかなどで親が判断できることではなく、

ハチの毒アレルギーやその他のアレルギー対策に詳しく、エピペンを処方できる病院の医師の診断を受けて判断してもらう

というのが一番安全ですし、実際それしか方法がありません。

エピペンが処方されたとしても、使用期限の関係で、薬局に在庫がないらしいです。

林間学校の為に処方してもらったものの、取り寄せに時間がかかって間に合わないなんてことがないように、病院へ行く場合は早めに行っておきましょう。

 - 保育園・幼稚園, 健康, 危険生物, 学校等, 安全, 小中高, 屋外, , 生活, 病院, 育児

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