ストローの口紅を指で拭かないで
2019/06/13
昔々デートに行った時、女の子がストローに付いた口紅を指で拭くのを見て、大人に見えました。
ストローを指で触るのは不衛生かも
気持ちは分かります。
ストローに口紅がついていると何となく気になってしまうし、拭くのがマナーだとも言われています。
マナーでは、グラスについた口紅は
- 指で拭く
- 口紅が付いた指をナプキンで拭く
となっていることから、ストローも指で拭くようになったのでしょう。(茶道でも器の縁を指で拭い、それを懐紙で拭くのがマナーだそうで同じです)
ただ、いずれにしてもストロー、カップ、グラス、茶器の口を付ける部分を指で触るのは不衛生です。
指にいるかも知れない菌・ウイルス
手指には、常在菌と言われる常時存在している菌と通過菌と呼ばれる一過性の細菌叢を作る菌と流行性のウイルス感染症にかかった感染者からの飛まつに触れたり、飛まつが付いた物を介して付いたウイルスがいます。
- 表皮ブドウ球菌
- アクネ菌
- 連鎖球菌
- 黄色ブドウ球菌
- マラセチア真菌
- 緑膿菌
- 大腸菌
- カンジダ菌
- 白癬菌
- クラミジア菌
- カンジタ菌
- 腸管出血性大腸菌(O-157など)
- ノロウイルス
- アデノウイルス
- ヘルペスウイルス
- ピコルナウイルス
- インフルエンザウイルス
- RSウイルス
- ムンプスウイルス
- 麻疹ウイルス
- ヒトパルボウイルスB19型
- コクサッキーウイルス
- エコーウイルス
- エンテロウイルス などなど
季節によって種類に違いはあえりますが、もうありとあらゆる菌やウイルスが手指に付いている恐れがあります。
また、ペットや動物を触った後には、人獣共通寄生虫の卵が付いている恐れもあります。
おしぼりやウェットティッシュで軽く拭いただけの手指で、ストロー、カップ、グラス、茶器を拭くのは菌やウイルスに感染する原因を作ってしまいます。
過去に感染した病気の原因、もしかするとこれかも知れませんよ。
マナーにも感染症にも配慮した方法、あります
1 食事前に化粧室でしっかり手指を洗う
おしぼりやウェットティッシュで軽く拭いても菌・ウイルスは取れません。化粧室のアルボース石鹸などをつかって、正しい手洗い方法で、しわの間も爪の隙間もしっかり洗いましょう。その状態で席に戻れば、指でストローを触っても、カップを触っても(ほとんど)問題ありません。
2 食事前に化粧室でしっかり口紅をOFF&食後に化粧室でしっかり口紅をON
口紅自体をストローなどに付けなければ拭く必要もありません。どうせ食事中に崩れる口紅なら、最初に取ってしまうのも手です。どんなに安全だと言われている口紅でも、体に入ることのマイナス効果がない訳ではありません。であれば、食事前に取ってしまうと簡単で安全です。
ただ、初めてのデートの時に化粧室から戻った時に口紅が付いていないのを彼が気にする(彼は気にしません!)かも知れないと気にする人は「1」の食事前にしっかりと手洗いをしておくのがベストです。
些細なことのようですが、冬場の感染症はこんなところからも広がっていきます。手指についた菌・ウイルスを体内に入れないように気を付けて、健康な冬を送りましょう。
関連記事
-
私学にはいじめや教諭の横暴への監督機関がありません
私学は監督機関が介入しない治外法権団体 学校はこどもが色々なことを学ぶ大切な場所 …
-
豊中市で居眠り運転の車が登校中の小学生の列に突っ込む事故
また痛ましい事故が起きてしまいました。今朝大阪府豊中市で、中学生のこどもを駅まで …
-
タマネギ剥いたらなぜか墨汁臭
頂き物のタマネギを調理しようと皮を剥いていると突然書道の時間のにおいがぷーんをし …
-
チョコレートアレルギー
バレンタインデーにチョコレートをもらえないことでチョコレートを見るのも嫌になって …
-
「うちの子は発達障害」カリスマモデルの告白で思うこと
雑誌「mama girl」でカリスマ読者モデルのNさんが「うちの子は発達障害」で …
-
スズメバチ 日本最恐の毒虫
「クマバチとスズメバチ」で書いたことがありますが、クマバチは危ないハチではなくて …
-
ツアーバスの事故で生き残る方法
軽井沢で起きたバス転落事故で、改めてバスツアーでの事故の恐ろしさを思い知らされま …
-
花粉症の人は生果物・生野菜による交叉反応にご注意ください
特定の果物や生野菜を食べると、喉がイガイガしたり、唇がかゆくなったりしませんか? …
-
RSウイルス感染症が流行の兆し
国立感染症研究所によると、RSウイルスの感染が拡大しており、南・西日本から東日本 …
-
スマホで金属アレルギー
金属アレルギーと言えば、ピアスなどのアクセサリーが原因だと思われがちですが、金属 …
- PREV
- 賭博と同じ FX依存症にも治療が必要です
- NEXT
- こどもの異物飲み込みに注意してください