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スイセンの誤食に注意してください

      2016/05/10

小学校でスイセンの球根を食べて食中毒

連休の合間の5月6日、長野県伊那市にある市立小学校で、スイセンの球根を誤って食べた児童10人と教師1人の11人が食中毒を起こす事故がありました。

教師の引率のもとで、児童たちは校庭に生えた「ノビル」とされる植物を採取し、電子レンジで加熱して昼食時に食べました。生徒11名と教師1名が食べ、児童1名を除いた11名が食中毒症状を起こしました。

学校から長野県伊那保険所に

「ノビルと思われる植物を食べた児童たちが、おう吐や吐き気などの症状を起こした。」

と連絡。保健所が調べたところ、児童たちが「ノビル」とされる植物を採取した場所には、

スイセン(有毒)

が混じって生えていたことから、ノビルと誤ってスイセンを食べたことによる食中毒であると断定。

全員が快方に向かっているそうで、それが何よりです。

毎年繰り返される植物の誤食による食中毒

今回伊那市で起きた事故は幸いにも誰も重症に陥らずに快方に向かっていますが、植物の誤食は命を落とす事故が毎年起きていますので注意が必要です。

教師引率の元で起きた事故ということですが、軽々しく児童に栽培したものではない植物を食べさせる行為は猛省すべきです。

ノビル

上がノビルで、下がスイセン。

スイセン

だいぶん違うと思うんですけどね。

ただ、ニラとスイセンはかなり似ているので注意が更に注意が必要です。

今回の件も合わせて、長野県では植物の誤食による食中毒が連続して発生していることから、

有毒植物の誤食による食中毒注意報

が全県に発令されました。

そこに書かれている内容が非常に参考になります。

よくわからない植物は、絶対に「採らない、食べない、売らない、人にあげない」

新芽や根だけで、種類を見分けることは困難ですから、中途半端な知識で食用にするのは危険です。

また、道の駅に持ち込んで販売したり、知人にあげたりして事故を起こすケースも見られます。

自分で栽培しているなどの絶対的な自信がない限りは食用にするのを避けましょう。

食べられる山菜の「特徴を完全に覚える」

専門家の指導等により、山菜の正しい知識及び類似する有毒植物との鑑別法をマスターしてからでなければ、山菜の採取は止めましょう。

今回は「学校の教師」ということで、こども達からすれば「専門家」だと思ってしまいますが、理科の教師だからOKということは決してありません。(2013年には、大阪府茨木市の公立小学校で鑑賞用の瓢箪を理科の授業で生徒28人に食べさせ、17人が集団食中毒を起こした事件がありました。瓢箪に毒があることを知っていた校長が制止したにも関わらず、この教師は間違った自信があったので生徒に食べさせました。「干瓢=瓢箪」だという間違った知識によるものです。)

身近な植物をむやみに食べない

「身近な植物=安全」ではありません。

身近な植物でも、

  • スイセン
  • スズラン
  • フクジュソウ
  • レンゲツツジ
  • アジサイ

など有毒成分を含むものがあります。

今回事故を起こした教師は何を教えたくてノビルを採取して、レンジで加熱して食べさせようとしたのかが不明ですが、理科でも家庭科でも、

  • ノビル(食用)
  • スイセン・ヒガンバナ(有毒)

が非常に似ていることを説明して、安全のためにはむやみに食べないことを教えるべきでした。

期せずして教師も児童も学習する機会を得ましたが、大きな代償を払いました。

この機会にしっかり学んで頂きたいものです。

スイセンの仲間には要注意です

スイセンの分類を見ると、

キジカクシ目>ヒガンバナ科ヒガンバナ亜科>スイセン連>スイセン属

としっかりヒガンバナ科に入っています。

ヒガンバナは有毒で有名です。

スイセンはヒガンバナの仲間で、それゆえにリコリンなどのアルカロイド系の毒を持っています。

すべての部分に毒がありますが、特に多いのが球根っぽい部分(鱗茎)。

絶対に食べてはいけません。

スイセンやヒガンバナを

  • ニラ
  • ノビル
  • アサツキ(浅葱)

と間違って食べてしまい、食中毒を起こす事故は毎年何件も起きています。

それを防ぐには、長野県が「有毒植物の誤食による食中毒注意報」で挙げた3つのポイント

  1. よくわからない植物は、絶対に「採らない、食べない、売らない、人にあげない」 
  2. 食べられる山菜の「特徴を完全に覚える」 
  3. 身近な植物をむやみに食べない 

を守ることが肝心です。

それと

自分が植えた覚えのないニラ・ノビル・アサツキ(浅葱)を見付けても、採って食べない

です。

やっぱりタダより高いものは無し、ですね。

参考までに、厚生労働省が出している

平成28 年有毒植物による食中毒事例(疑いを含む) 

をどうぞ。思った以上の多さに驚きます。

キジカクシ目>ヒガンバナ科>ヒガンバナ亜科>スイセン連>スイセン属

スイセンとヒガンバナが同じ科に属することを上に書いたのですが、

ニラ  キジカクシ目>ヒガンバナ科>ネギ属>ニラ

ノビル  キジカクシ目>ヒガンバナ科>ネギ亜科>ネギ属>ノビル

アサツキ(浅葱)  キジカクシ目>ヒガンバナ科>ネギ属>種:エゾネギ>変種 : アサツキ

ニラもノビルもアサツキ(浅葱)もヒガンバナも全部同じヒガンバナ科に属する植物でした。

間違えてしまうのも仕方がないのかも知れません。

であれば、なおさら素人判断で食べてることは避けた方が安全です。

 - 健康, 公園, 学校等, 安全, 小中高, 生活, 育児, 食中毒, 食品

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