川や滝への飛び込みは死ぬほど危険
2019/06/13
猛暑が続き、水の事故も続いています。東京都青梅市の多摩川で、男性が高さ約5メートルの岩場から川に飛び込もうとしたところ、足を滑らせて岩に頭をぶつけ、そのまま川へ転落するという事故が発生しました。一緒に遊んでいた友人に救出されましたが、現在意識不明の重体です。
飛び込むと岩で打つかも知れません
飛び込みたくなる川や滝は岩が露出しています。上から見て、何も障害物がなさそうな場所でも、飛び込んで沈んだところに岩が隠れているかも知れません。また、今回のように飛び込む際に足を滑らせて頭や体を強打する恐れもあります。
僕も何度か飛び込んだことがありますが、一度橋の上から飛び込んだ友人が思ったよりも浅かった川底の泥にはまって溺れそうになったのを見て、飛び込みは卒業しました。
飛び込みの衝動を抑えられない場合は、Youtubeの動画を見てください。
“cliff diving jumping fail “で動画を検索
木や竹などが上を向いて刺さっているかも知れません
滝壺などには大雨で流れ出た木や竹が滝壺に溜まっている可能性があります。運悪くそれが上を抜いている場合は、飛び込むと串刺しになる恐れもあります。
滝壺ではないのですが、小学生の頃、友人が2メートル位の崖から飛び降りたら枯草の下に伐採した細い竹があって、それが靴を貫通して足の裏に刺さると言う大怪我をしました。あれを見たら、滝壺に飛び込もうという気持ちは起こりません。
どんなに水が澄んでいても、全てのものが見える訳ではありません。特に滝壺は泡や波で障害物が隠されている恐れがあります。飛び込み専用に管理されている滝壺があれば大丈夫ですが、それ以外のどんな滝壺も命に関わる危険が潜んでいると思ってください。
つかまることが出来る岩がない場合があります
「滝壺」という位ですので、壺のように入口よりも底の方が広くなっている場合が多いです。飛び込んだ勢いでその下に入り込むと浮き上がることが出来なくなる場合があります。また、浮き上がってもつかまることができる岩がない場合もあります。
岩壁から飛び込む場合も、垂直にそそり立っているように見えても、水に浸かっている部分は水の流れでえぐり取られている場合も多いです。また、反対に一部だけ岩が飛び出ている可能性もあります。飛び込みは危険です。
ホワイトウォーターにも要注意
滝壺や急流などで泡ができて水が白く見えるところは、ホワイトウォーターと呼ばれますが、これがある場所には絶対に飛び込んではいけません。浮かびあがることは不可能です。
通常の水の比重を1だとすると、ホワイトウォーターは0.5~0.6程度に落ちています。人間の浮力が大きく落ちることになりますので、水をどれだけかいても浮かび上がれずに溺死の原因となります。滝壺などに飛び込んで生還する人の映像などをみて自分にも出来そうと思ってしまうかも知れませんが、浮力が少ない上に上から下への流れにつかまると全く浮かび上がることができなくなります。
飛び込み用に管理されている場所を除いては、岩壁も滝も飛び込みは止めましょう。
飛びこまなくても怪我はします
水の中には
- 釘のついた木片
- 斜めに切った細い竹
- ガラス片
- 金属片
- 太い針金
危険物がたくさん潜んでいます。飛び込んだりせずに、水の中を歩くだけで大怪我をすることがあります。(僕の母は貝を踏んで足の裏をザックリやりました)少しでもリスクを減らすために、おとなだけではなくこどもにも偏光グラスのサングラスを着けさせることを検討してみてください。目を保護するためにサングラスは必需品になってきています。是非サングラスを購入する時には偏光グラスを検討してみてください。
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