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その慢性疲労 食物不耐症が原因かも知れません

   

慢性疲労、本当に辛いですよね。外からは分からないため、慢性疲労を訴えても「気のせいでしょ」と言われることが殆どで、ひどいと「怠け病」と非難する人さえいます。

僕も酷い慢性疲労に悩まされていた時期があります。色々な病院をぐるぐるたらい回しにされ、大阪市立大学医学部附属病院に流れ付いたのですが、研究対象とする症例から外れているそうで血液と口腔粘膜の検査しただけで、放り出された時には絶望しました。その後、某大学病院の睡眠外来で特発性過眠症による慢性疲労ということが分かり、薬が処方されたおかげで症状が緩和されて、今に至ります。

食物不耐症も慢性疲労を引き起こします

食物不耐症に食物アレルギーやセリアック病もごちゃ混ぜにしている場合もありますが、厳密な意味でも食物不耐症は、体質や体調などによって特定の食べ物を消化するのに必要な消化酵素が足りず、消化ができなくなることを指します。

食物不耐症は、特定の食べ物が消化できなくなる病気です。先天性のものと後天性のものとがあります。いずれにしても、アレルギー症状は出ないものの、食べると下痢をしてしまったり、体調が悪くなってしまうのが食物不耐症です。よく知られているのが、

  • 乳糖不耐症:牛乳を飲むとお腹がグルグルしてしまう
  • アルコール不耐症:ウイスキーボンボンを食べても動悸が激しくなってしまう

この二つは有名ですが、その他の食物不耐症はほとんど知られていません。

知らないまま食べてしまうことで、消化を妨げます。消化できないものを

  • 無理に消化しようとする
  • 体から排除しようとする

ことによってエネルギーを浪費します。

起きている時だけではなく、睡眠中も消化・排除をしようと膨大なエネルギーを浪費してしまうことが慢性疲労の原因になっていると考えられています。

食物不耐症を引き起こす食べ物

食物不耐症を引き起こす恐れがある食べ物には色々あります。

名称 説明
アルコール不耐症 アルコールを分解するアルコール脱水素酵素が弱い場合に起きます。日本人の5%がこれに該当すると言われています。いわゆる「下戸」です。
乳糖不耐症 牛乳・チーズ・ヨーグルトの乳糖を消化するのに必要なラクターゼが欠如・不足することで起きます。牛乳を飲むとグルグルしてしまう人はこれに該当します。
グルテン不耐症  小麦にはタンパク質のグルテンが含まれていますが、これを消化できないのがグルテン不耐症です。グルテンというとセリアック病が有名ですが、それとは別で、症状も軽いものです。
クエン酸不耐症  先天的に、野菜や果物に含まれるクエン酸が消化できないことで引き起こされます。食品添加物にも広くクエン酸が含まれていますので、注意が必要です。
卵白不耐症  卵黄不耐症もありますが、卵白不耐症の方が多いです。
レクチン不耐症  野菜・豆類・穀物・フルーツ・きのこ・ナッツなどに含まれるレクチンを消化できないことによる不耐症です。加熱処理をすると無毒化します。
その他食物不耐症  カフェイン・果糖・赤ワイン・チョコレート・人工甘味料・防腐剤・人工着色料・抗酸化物質など、消化できない人にとっては食物不耐症を引き起こす原因になります。

食物不耐症の症状

症状は本当に多岐に渡ります。原因の分からない慢性的な疲労感も症状の一つですし、下痢も良く知られています。他には、

  • 膨満感
  • 胃痛/腹痛
  • 胸焼け
  • 吐き気
  • 頭痛
  • 偏頭痛
  • 発汗
  • 動悸
  • 息切れ
  • 乾燥肌
  • 発疹

特定の食べ物を食べることで症状が起きますが、症状が出るまでに時間がかかるため、何が原因で症状が起きているのかを特定することは簡単ではありません。

食物不耐症への対応方法

先ずは何に対する不耐症が起きているのかを突き止める必要があります。

一度専門医に相談するのがベストですが、近くに専門医がいるとは限りません。アレルギー専門のクリニックがあっても、食物不耐性を検査できるかどうかもケースバイケースです。

そんな場合に、自分でもできる食物不耐症を引き起こす原因食物を特定する方法があります。

  1. 原因かも知れないと思う食べ物を2~3週間摂取しないようにします
  2. 摂取を止めてから2~3週間後に摂取して、3日間様子を見ます
  3. 症状に変化がなければ、次の食品に移ります

摂取を止めたら2~3週間に症状が治まり、再び摂取をしてから3日以内に症状が出た場合は、それが原因の食べ物です。

消化酵素が欠如・不足しているために症状が出ますが、それは体調によって消化酵素の量も変わるため、出たり出なかったりします。病院の検査でパッと判明することは期待しにくいため、自分で少しずつ調べていく方が確実かも知れません。

原因物質を突き止める前に除去食を始めてはいけません

テニス選手のノバクジョコビッチ選手(世界ランキング1位)がグルテン除去食を始めてから体調が非常に良くなり、そこそこ優秀な選手から超一流の選手に変わったと言われています。彼の著書などに影響を受けて、グルテン除去食を始める人がいると聞いたことがありますが、それは余りお勧めできません。

ジョコビッチ選手は、実はグルテンを摂取すると強い症状が出るセリアック病で、食物不耐症よりも重い病気でした。だから、グルテン除去食が効きました。その他の食事療法も合わせて、彼の強さを作ったのだと思いますが、彼は医師などの特別なサポートを受ています。

ジョコビッチ選手のような変化を得たくて、何も調べずにグルテン除去食をしても、おそらく何も変わらない人が殆どになってしまうでしょう。人口の約2割は何らかの食物不耐症を持っていると言われていますが、その原因はマチマチで、症状を起こす食物の量もマチマチですし、日によっても変わります。ですから、何か本を読んだり、人から聞いたりしたことを元にして、直ぐに除去食を始めるのは止めましょう。

自分の体調を見ながら、1種類ずつ確かめて行き、原因食品を突き止めていってください。そして、体の為にもできれば完全除去をするのではなく、どの程度まで摂取できるかも確かめることができると更にいいと思います。

案外「これを食べると元気になる」と思って食べているものが不耐症の原因だったりする可能性もあります。偏見を持たず、確認して行って、元気な体を取り戻しましょう。

 - 健康, 生活

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