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「いじめ被害者も悪い」小中学生の3割

      2017/01/28

いじめ被害者は絶対に悪くはありません。どんな理由があっても、いじめは悪で、犯罪です。

石川県金沢市教育委員会が2016年10月に実施した市立小・中・高校の全児童・生徒約35000人を対象としたいじめに関するアンケートで衝撃の結果が出ました。

小学生と中学生の約3割が「いじめられる人も悪いところがあると思う」と答えました。

小学生
いじめられる人も悪いところがある
思う 29.1%
思わない 34.1%
わからない 36.8%

 

中学生
いじめられる人も悪いところがある
思う 35.5%
思わない 18.0%
わからない 46.5%

金沢市教育委員会の学校指導課長は

どんな理由でもいじめは悪く、『思わない』が望ましい選択だ。学年が上がるにつれ、いじめられる側の言動など、きっかけを見聞きし、悪いと思うのではないか。

と分析していますが、ここの部分をしっかりと掘り下げて分析をして欲しいところです。

こども達は「いじめはどんな理由があっても絶対にいけないと思う」と理解しています

アンケートには「いじめはどんな理由があっても絶対にいけないと思う」かどうかに関する問もあり、その問に対しては圧倒的な多数が「思う」としています。

いじめはどんな理由があっても絶対にいけないと思う
小学生「思う」 90.8%
中学生「思う」 89.2%

「どんな理由があっても絶対にいけない」と思うこどもの割合が圧倒的な多数であるにも関わらず、「いじめられる人も悪いところがある」と回答していることについては、更に踏み込んだ調査と分析が欲しいです。

ただ、ひとつ思うのは「いじめられる人も悪いところがある」の受け取り方がおとなとこどもで違っている可能性もあるいということ。

「いじめられる人も悪いところがある」という字面を大人が見ると、「いじめられる方が悪い」「いじめられても仕方がない」とショッキングな受け止め方をしてしまいがちですが、こども達は違う意味で解釈している可能性もあります。

「いじめられる人も悪いところがある」という問に対して「思う」と書いたこどもは、

いじめを受ける子は、いじめられるきっかけとなる行動があって、それが無ければいじめられずに済んだかも知れない。

と考えて、「いじめられたこどもが悪い」のではなく、「きっかけとなった行いが悪い」という意味で「思う」と回答した可能性があります。

  • もじもじしている
  • 勉強や運動が苦手
  • 給食を食べるのが遅い

といったものから、

  • 叩いた
  • 悪口を言った
  • 嘘をついた

など、いじめのきっかけとなる行いは様々あると思いますが、「悪いところ=きっかけ」という捉え方をして可能性がありますので、実際に問をどのように受け取って「思う」と答えたのかについては更に調査を行って欲しいです。

もし本当に約3割のこどもが「いじめ被害者も悪い」と考えている場合は非常に危惧すべき状況で、アンケートを実施した金沢市はもちろん、その他の地域でもいじめ対策の見直しを行う必要が出てきます。

単に「悪いところ=きっかけ」と受け取っただけであることを祈っています

今一度「みんなちがって、みんないい。」

最近の学校では運動会の徒競走で順位を付けなかったりします。

その「違いを認めない教育」「間違った平等主義」がいじめを生んでしまう部分があるので、今一度「みんなちがって、みんないい。」の精神を見直すべきだと思います。

競争はする。1位とビリが決まるけど、1位が偉い訳でもなく、ビリが恥ずかしい訳でもない。一生懸命にやったなら、お互いに称え合う。

それでいいと思います。

少し前にネットで話題(ごく一部で)になった愛知県の人権ポスターが好きです。

愛知県人権ポスターhttp://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/225930.pdf

本当にこの通りで、自分にとっての「ふつう」は他の子にとっての「ふつう」とは違う訳で、それをみんなの「ふつう」にできたら、いじめも減ると思います。

いじめの連鎖を断ち切ることも考えないといけません。

「いじめ」の中には、過去に自分が受けた「いじめ」に対する報復(仕返し)が混じっている可能性があります。

実は僕も経験があります。小学校から引きずって中学1年の後半まで受けた酷い「いじめ」のお礼を中学2年の前半でした訳ですが、大人数に囲まれてボコボコにされていた横を教師は何度も素通りしていたのに、僕が1対1でやっていった「お礼」だけが大問題になって、その後は暫く大変でした。

今でこそ、いじめを受けたとしても「報復」は許されることではないと理解できますが、当時の精神状態では全く理解は出来ていませんでした。「自分へのいじめが許されたのなら、仕返しも許されるべき。」と信じていました。

発覚したいじめ事案が解消したとしても、被害者の心の中までしっかり解決しない限りは、いじめ被害の恨みがくすぶり続け、新たないじめを生む可能性があります。

いじめを発見し、対処する時には、今起きているいじめを止めさせるだけではなく、連鎖を断ち切るために、被害者へのフォローもしっかりしてあげて欲しいと思います。

こどものいじめの対応をしている教師、保護者、警察、役所(児童相談所)の中でも「大人のいじめ」がある現実の中、全てのいじめが無くなるとは思いませんが、人格が形成される過程で、まだ心が弱いこども達をいじめで苦しませることが少しでも減らせるように大人たちはこれからも頑張っていかないといけません。僕もうちの子がいじめ被害者にも、加害者にも決してならないように努力を続けます。

 - 小中高

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