あんしん あんぜん はりねずみ

毎日を安心して安全に過ごしたい。そんな想いに役立つ情報をお届けします。

*

こどもの拾い食いにも注意しましょう

      2019/06/12

ペット以外にこどもの拾い食いにも要注意

室内では乳幼児の「拾い食い」にも注意を払いますが、屋外だとペットの専売特許みたいになっています。でも、知らないところでこどもが拾い食いをしてしまっているかも知れません。しかも、絶対に拾い食いをしないと思っている年齢の子が拾い食いをしてしまっているかも知れません。

落ちていたチロルチョコを拾い食いした優等生

ご近所さんに、両親が教師をされているご家庭があります。高等学校と中学校の教師。躾もしっかりしているみたいで、会えばきちんと挨拶もできますし、学校でも成績優秀だと聞きます。

ある日、家の前を掃除していると、チロルチョコが落ちていました。近くの小さい子が落としたものだと思います。落ち葉と一緒に捨てようかと思いましたが、直ぐに取りに来て無かったら可哀想なので、チロルチョコだけそのままにして置いておきました。

午後になってもチロルチョコは誰も取りに来ず、明日には掃いて捨てようかなと思っていたところに、小学校の下校が始まり、両親が教師をされているうちの小学生の女の子が帰って来るのが、レースのカーテン越しに見えました。彼女も直ぐに落ちているチロルチョコに気付きました。

「こんなところにチロルチョコが落ちてる!ラッキー!!」

と言いながら、落ちていたチロルチョコを拾って行きました。あのチロルチョコをコレクションにして飾る可能性はゼロだとは言いませんがかなり低いはずなので、恐らく食べたんだと思います。チロルチョコ1個の包み紙がゴミ箱に入っていたとしても、親も気付かないでしょう。

その子のご両親はガミガミ言うタイプではありませんので、家庭でのストレスが原因になっている可能性は低いと思います。ただ、ご両親が教師をしていることでプレッシャーを感じていて、その反動で拾い食いをしてしまったのか、それとも「まさかそんなことはしないだろう。」と考える親の躾から漏れてしまったのか。いずれにしても、驚かされる行動でした。

駅に落ちていたアメを食べた教育ママの愛息

これは以前住んでいた町での話です。

同じ町内に有名な教育ママがいました。2人のお子さんは幼児教室・ピアノ・バイオリン・英会話などの習い事に通い、小学生になると2人とも市内の私立小学校に入学しました。

教育にも非常に熱心でしたが、同じ学校のこどもに何かされると学校へも、相手の家にも直ぐに怒鳴りこむというちょっと「モンペ」的なところもある方です。で、お子さんのことを甘やかしているかと言えばそうではなく、結構躾も厳しい方でした。

そんな厳しい家庭で育ち、私立小学校に通うという拾い食いなんかとは無縁に思える小学生が、下校中の駅で落ちていたアメを拾い食いしてしまう事件が起きました。駅構内の通路脇に鳩がたむろしている場所があり、そこに食べかけのアメが落ちていました。その小学生は柵を超えてそこに行き、吐き捨てられたアメ(ベトベトでちょっと小さくなってたそうです)を拾い、一緒にいた友達に見せて「キャーキャー」言わせたかと思うと、ポイッと口に入れて食べてしまいました。

それを見ていた上級生が保護者に相談し、その子の親に言うべきか言わざるべきか悩んだのですが、とばっちりが来ると怖いので結局保護者には言わず、見なかったことにしました。その小学生が今でも拾い食いをしているかどうかは分かりませんが、その子の親は自分のこどもが拾い食いをするなんて、夢にも思っていないことは間違いないでしょう。

その子は親から汚いものに「触るな」「食べるな」と厳しく言われているはずです。そして、親の前では決してそんなことはしないでしょう。ですが、その反動とみんなに注目されたいという衝動で拾い食いをしてしまったのだと思います。ただ、包装されたチロルチョコを拾い食いするのとは、別次元の拾い食いです。「食べてはいけない」ということを知識では持っていても、食べてしまうというのは少し病んでいるところもあり、これが続くようであれば心療内科や精神科に相談をした方がいいかも知れません。

こどもが変なものを食べるのは、何らかのトラブルを抱えているサインのことが多いです

飢えている訳でもないこどもが拾い食いをするのは、何らかの精神的なトラブルを抱えていることのサインの可能性があります。まだ分別がつかない年齢であれば問題はありませんが、小学生になっても拾い食いをしてしまう場合は、心療内科、精神科、または児童相談所の育児相談などに相談をされることをお勧めします。

ただ、飢えが原因ではない拾い食いは、親の知らないところで行われるため、親が気付かない場合が多いと思います。食べている現場を押さえることができないとなると、普段の様子を注意深く観察しなければなりません。

  • ゴミ箱に買った覚えのない包み紙が入っている
  • 良く下痢をする
  • それほど食べていないのに太ってきた

口の周りにチョコでも付けていてくれたら楽なんでしょうけど。

親でいることは大変ですが、頑張りましょう。

 - 健康, 安全, 生活, 病原菌, 育児, 食中毒, 食品

  関連記事

チャイルドシート
チャイルドシート無し 東京都板橋区で5歳男児が投げ出されて死亡

2015年8月3日、愛知県名古屋市天白区の交差点で乗用車2台による衝突事故があり …

仙台市
文部科学副大臣が仙台市教育委員会を批判と指導

宮城県の仙台市立館中学校で昨年起きたいじめを苦にした自殺への対応に不備があったと …

焼けたフライパン
乳幼児の外出は火傷にもご注意ください

まだ5月ですが、このあたりの今日の予想最高気温は32℃。市街地は35℃位になるか …

アスペルギルス
殺人カビ胞子飛散機能付きの除湿器あります

除湿器は「乾燥器」とも呼ばれるため、カビとは無縁のイメージがありますが、実際は全 …

MERSコロナウイルス
MERS トイレや下水の飛沫にも注意が必要です

MERS(中東呼吸器症候群)が不気味な動きを見せています。韓国ではパンデミックこ …

粉じん
着色コーンスターチなどによる粉じん爆発問題

先日「小麦粉と砂糖で大爆発」という粉じん爆発に関する記事を書いたのですが、27日 …

言葉
自閉症スペクトラムの場合、集団指導の授業で苦労するかも知れません

僕は自閉症スペクトラムです。でも、気付いたのは比較的最近で、物心が付いた頃から「 …

ブラインド
ブラインドの紐によるこどもの首吊りにご注意ください

わが家はコスト等々の問題でカーテンなんですが、ブラインドにされている方は紐にご注 …

グーグルカレンダー
結婚記念日の管理もGoogleカレンダー

誕生日はなかなか忘れないかも知れませんが、結婚記念日は結構忘れがちです。 ここ数 …

ぬいぐるみ
ぬいぐるみ選びの盲点

こどもってぬいぐるみ好きですよね。うちの子も大好きです。それにかこつけて僕も買っ …