あんしん あんぜん はりねずみ

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自閉症スペクトラムの場合、集団指導の授業で苦労するかも知れません

   

僕は自閉症スペクトラムです。でも、気付いたのは比較的最近で、物心が付いた頃から「人と違うのは努力が足りないせいだ。」と親に言われ続けて、ずっと自分を責めて生きて来ました。自閉症スペクトラムの自分を何十年も続けていますので、人と違っている自分は既に「それが普通」になってしまって、そのことを特別に意識する機会は多くありません。

そんな中、時々「自閉症スペクトラム」であることを凄く意識する場面があります。

それは人と喋ったり、講演会などで壇上の人の話を聞いている時。最初は問題なく聞けていても、集中力が少しでも切れると、途端に言葉が頭に届かなくなってきます。

音としては聞こえているんですが、音楽のように聞こえててきてしまいます。専門家ではないので本当のところは分かりませんが、「言語中枢に言葉が届いていない」ような感覚です。

思い起こせば、保育園・小学校の頃から先生の話を聞くのが苦手でした。出された指示を一発で理解出来ず、「言うことが聞けない」問題児として親は何度も学校に呼ばれていました。多動の傾向はありましたが、授業中はしっかり椅子には座っていることもできていました。でも、先生が何を言っているかが良く分からず、ずっと退屈していたことを覚えています。

ですが、テストの点数はいたって普通。人が話している言葉はすっと頭に入って来ませんでしたが、活字化されていれば普通に読んで理解することができました。なので、先生の言っていることは理解できなくても、教科書を見れば説明が書いてありますので、授業はもっぱら教科書を読む時間になっていました。

テストの点数が普通でしたので、「学習障がい(当時その言葉があったかどうかは分かりませんが)」があるとは言われませんでしたが、現在僕と同じような特質を持っているこどもが、席に座って先生の話を聞くことで授業を理解しようとしても上手く理解できないことで「原因不明の学習障がい」の扱いを受けている場合もあるかも知れません。

本来学習障がいは

学習障害(LD)の定義 <Learning Disabilities>

学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。

学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となるものではない。

出典:文部科学省 特別支援教育について 主な発達障害の定義について

と「聞く」も含まれているはずですが、一般的に学習障がいについては

  • 読字障害(ディスレクシア):読むことが苦手
  • 書字表出障害(ディスグラフィア):書くことが苦手
  • 算数障害(ディスカリキュリア):算数・推論が苦手

の3つが注目され、「聞く」に関しては余り注目をされていない感があります。

授業の時間中ずっと椅子に座っていられたら「聞けていたはず」と思われてしまいます。

ですが、音が聞こえることと、先生が話していることが言葉として脳で認識されるかどうかは別の話です。

どんなに一生懸命に聞いていても、先生などの言葉が言葉として頭に通らず、ザルのように引っかかった一部の言葉のみが届く状態であるとすれば学習に影響が出てしまうのは避けられません。

そんな場合は、授業中に先生の説明から学ぶことに固執せずに、僕のように教科書を読むことで自己学習する時間にすることで状態を改善できる可能性があります。が、そのことに

  • 本人
  • 学校

のいずれかが気付くことができなければ、一生懸命に授業を受けているにも関わらず成績がさっぱりという状態から抜け出すことができません。

凄く頑張って授業を聞いているのに、

  • 「授業で何を聞いているの?」
  • 「ちゃんと聞いてる?」
  • 「もっと集中しろ。」

と言われてしまうと本人は傷つきます。頑張って聞いていても、なかなか理解できずに、一番辛い思いをしているのは本人です。

僕もそうですが、本当に真剣に聞いていても、言葉がすーーーっと抜けていってしまい、頭に残りません。言葉なんですが、音楽のように流れていってしまいます。

本人が気付くのは難しいでしょうし、学校にそれを期待するのも残念ながら厳しいかも知れません。

一番近くにいる親が気付いてあげることが出来れば、本人に辛い思いをさせることが少なくて済みますし、勉強も効果的にすることが出来るようになります。

こどもが勉強を真面目に頑張っている割に成績が伸び悩んでいるような場合、お子さんの様子をしっかりと観察して、何が原因で理解が出来ていないのかを見付けてあげてください。

学校の先生は、

  • 読字障害(ディスレクシア):読むことが苦手
  • 書字表出障害(ディスグラフィア):書くことが苦手
  • 算数障害(ディスカリキュリア):算数・推論が苦手

以外は気付けない可能性がありますので、是非親が見付けてあげて欲しいと思います。

1対1のコミュニケーションの方が言葉を捕まえやすいので理解度が上がります

これは僕の場合で、他の人に当てはまるかどうかは分かりません。

1対1で話をする時でも、気を抜く言葉として聞こえずに、音楽のように音として聞こえてしまいますが、それでも集団(集合)指導を受ける時よりも言葉を良く理解することができます。

僕の場合は、注意欠陥障害もあるため、先生が全体に話をしているような場合は集中力を維持するのが難しくなってしまうことも原因にありそうです。それが1対1で話をする場合は、自分に合わせて話をしてくれるために、より言葉を言葉として聞き取れる可能性が上るのかも知れないと思います。

もしこどもに僕と同じような傾向が見られる場合は、集団(集合)指導よりも家庭教師を付けるか、個別指導の塾に通うと効果が出る可能性が高いです。

授業が分からないと言って学校をドロップアウトしてしまったものの、独学、家庭教師、個別指導の塾などで成績が大きく伸びて、大検をパスして、有名大学に進学される方には、学校・教諭との相性が悪かったというケース以外にも、僕のような話し言葉を理解し難いタイプが含まれている可能性があります。(僕は高校でドロップアウトしてしまい、高校の御慈悲で卒業こそしましたが、代ゼミで1浪して今話題になっている慶應義塾大学に進学しました。代ゼミでは、とにかく寮で自主勉して、分からないところを講師に個人的に質問するというスタイルを取りましたが、それが僕には効いたみたいです。)

 音楽の歌詞が全く頭に入って来ません

僕は記憶障害もあり、短期記銘がかなり平均よりもかなり劣っています。そして、残念なことに長期記銘も余り使い物になりません。大学で学んだ経済学と経営学はすっかり忘れてしまって、勉強したことがない人と変りない状態に戻っています。「勉強嫌いだっただけしょ?」って思われる方もいるかも知れませんが、経済学も経営学も結構好きでした。それに、勉強以外で本当に好きだった柔道も技の名前を殆ど忘れてしまい、嘉納治五郎先生の名前も漢字で書けないと思います。(初段の筆記試験内容です)

そんなこともあって、頑張って覚え(させられ)た歌の歌詞も全く覚えていません。小学校から大学まで、校歌は一つも覚えていません。唯一フルで覚えているのは、君が代だけかも知れません。

一度完璧に覚えたはずの歌詞が消えてしまうのは記憶障害のせいだと思いますが、僕はそれだけではなく歌詞が全く頭に入って来ません。奥さんから、流れている音楽について「この歌詞、いいよね」と言われても、歌詞が全く頭に入って来ないので、歌詞について話をすることが出来ません。もし歌詞カードを手にしていれば全く問題ありません。ですが、音楽と一緒に流れていく言葉を捕まえて理解することができないようです。

気に入って、何度も何度も聞いていた歌の歌詞を偶然目にした時に余りに歌詞が悲しい内容で驚いたこともあります。だから、歌を聞いても、曲調やその曲を聞いた時の思い出などによって、

  • 悲しい
  • 楽しい
  • アガる
  • サガる

などの影響を受けることはありますが、歌詞の内容によってではありません。

もしお子さんに同じ傾向が見られる場合、僕と同じように学校の授業で苦労している可能性があります。学校に相談することでサポートが受けられたり、サポートは難しくてもその特徴を理解・尊重してもらえる可能性もあります。単に歌への関心が低いだけであれば、それはそれで安心できますので、しっかりと観察して何か問題がないかを探ってあげてください。

学習障がいが無いに越したことはありませんが、学習障がいがあっても、他の能力で補ったり、勉強の方法を工夫して乗り越えることが可能です。一番怖いのは、できないことを周りに「サボっている」と言われ、責められること。特に親に理解してもらえないことは辛いことです。こどもの将来を思うがゆえに成績に関して感情的になる気持ちも分かりますが、その人生を生きているのはこども自身であって、既に苦しい思いをしているかも知れません。

こどもの成績が悪い時、伸び悩んだ時、冷静でいることは難しいとは思いますが、決して感情的にはならずに、その原因を探ってあげてください。本人もサボってしまったという認識がある場合はゲキを飛ばすことも効果があると思いますが、本人もその原因が分からない場合は、その原因を一緒になって探して、導いてあげることが親の役割だと思います。

ただ、学習障がいが見付かった場合に、それをこどもに伝えるべきかどうかは、年齢、性格、障がいの度合いなど、ケースバイケースだと思いますが、それをこどもに伝えないとしても、親がそれに気付いているかどうかによって大きな違いが生まれるのではないかと思います。僕は代ゼミの寮長のアドバイスなどもあって、運良く自分に合った勉強方法を見付けることが出来ましたが、どうしたらいいのかが分からなずに苦しんでいるこどもも少なからずいるのではないでしょうか。

つたない文章なので上手く伝わらないかも知れませんが、こどもが見ている世界が、親の見ている世界と違って見えている、聞こえている可能性があるということを理解して頂き、こどもをより良く見てあげる機会に繋がれば嬉しいです。

 - 保育園・幼稚園, 健康, 学校等, 小中高, 生活, 育児

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