アスリートの足
2019/06/13
何だか分かりますか?他には「Hong Kong Foot」とも呼ばれます。
そうです。水虫です。かかったことがあるひとにはピンときて、しかも足がむずむずしてきますが、かかったことがないひとには興味が湧きにくいでしょうね。「足きたないひとがかかるんでしょ」って感じでは。僕も自分が本物の「Hong Kong Foot」にかかるまではそうでしたよ。
正式名称は「足白癬(あしはくせん)」
それを起こす正体は白癬菌という真菌です。これは色々な種類をひとまとめにしているので、症状なども種類によって若干変わります。
大きく分けると症状は2種類
角化型白癬(かくかがたはくせん)
足の裏の角質が厚く固くなります。そしてひたすら痒い。
汗疱状白癬(かんぽうじょうはくせん)
皮が剥がれたり、水ぶくれが出来たりして、患部が赤くなったり痛くなったりする。そしてひたすら痒い。
このように大きく分けると2種類に分かれますが、真菌の種類によってその中で分かれます。僕の真菌は本物の「Hong Kong Foot」を起こす香港の真菌で、指の間が真っ白にまって、かなり深くまでぱっくり避けるタイプです。きっと固有の真菌が存在するはず。
真菌の種類
Trichophyton rubrum
白癬を起こすよくあるタイプ
Trichophyton mentagrophytes
同じく白癬を起こすよくあるタイプ
Trichophyton tonsurans(トリコフィトン・トンズランス)
レスリング・柔道をする中高生の間で爆発的に感染者が増えているタイプ。キューバからヨーロッパに広がったと考えられています。チェ・ゲバラも苦しめられたかも。「キューバ・フット」
Microsporum canis
ネコ好きな白癬菌。ネコを飼っているひととこどもに多いそうです。ネコ好きはこれにかかっても本望?
Microsporum gypseum
土の中に住んでいるもの。土で遊ぶのが好きなこどもに多い。農家やガーデニング愛好者はご注意を。
Trichophyton verrucosum
牛好きな白癬菌。酪農関係者に多いそうです。
きっと他にも色々な種類がいそうです。ちょっと真剣に調べてみたいかも。
白癬菌の治療
さまざまな民間療法がありますが、しっかりと研究されているものがないようでデータがないそうです。効くものもあれば、効かないものもあるでしょう的な感じ。副作用というか火傷をしたりする恐れのあるものもあるので、てっとり早く治したい方は病院の処方薬か市販薬で治しましょう。
白癬菌はさまざまなタイプがいますが、薬は抗真菌薬一本で簡単ですね。
- 患部と直接でも間接でも接触しない
- 患部を乾燥させる(通気性の良い靴・5本指ソックス)
- 患部を清潔にする(お風呂で指の間も良く洗う)
- 使用上の注意をよく守って薬を使う
治すにはこれが全て。どの薬が効くかというよりも、とにかく根気。一度塗ったらパッと完治ってわけにはいきませんが、完治できる病気ですので、根気強く頑張りましょう。
ただ、僕の経験から言うと、皮膚の深い部分に「根」が残って同じ場所は他の場所よりも再発し易いようですので、一度かかったひとは完治した(と思った)後も注意して過ごすといいですよ。
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