小旅行で家を空ける時に防犯対策してますか

週末に1泊2日か2泊3日の小旅行をする時、どんな風に防犯対策をしていますか？警備会社と契約している場合でも、空き巣に侵入されてから駆けつけてもらうよりも、できれば侵入されない方がいいですよね。

旅行で不在中も在宅を装う

空き巣は不在時を狙います。家が空いていないことを装うことで空き巣のターゲットから除外されることを狙います。

• 雨戸は締めない（台風などが来ている場合は閉めるしかありません）
• カーテンを閉めて、室内灯を点けましょう（できればLED照明がいいです）
• 玄関の室内灯を点けましょう（外灯はタイマーでON・OFFが出来たらベストですが、できない時は点灯しましょう）
• 玄関にラジオを置いて、小さな音量で付けておきましょう
• 新聞を止めましょう（郵便受けに溜まると不在が分かってしまいます）
• 牛乳なども止めましょう（溜まると不在が分かりますし、痛みます）
• 玄関の隣がガレージの場合は極力車を停めたままにしましょう（車で出かける場合は、ガレージの照明を点けて、いつ帰ってきてもおかしくない状態に見せましょう）

上のようにすることで、在宅かも知れないと思わせて、第一ターゲットから外させます。

新聞と牛乳を止めることで不在である情報が漏れて、空き巣に入られる可能性があるという話も聞きますので、信頼できる方にお願いができる場合は、朝と夕方に新聞と牛乳などを持っていってもらうようにお願いすると安心です。

ターゲットにされても、侵入を断念させる方法

空き巣は「鍵開け3分、物色5分」と言われ、スピード勝負の犯罪です。警視庁の空き巣への聞き取り調査により、

• 侵入に5分かかると空き巣の70%が犯行を諦める
• 侵入に10分かかると空き巣の90%以上が犯行を諦める

と言われています。

侵入に時間が掛かる仕組みがあれば、ターゲットから外れます。そのためにできることをやっておきましょう。

• 玄関ドアには2ヶ所以上の鍵を付けましょう
• 玄関ドアにサムターン回し防止具を取り付けましょう
• ガラス戸には補助錠を付けましょう
• ガラス戸のロック周辺に保護フィルムを貼り、ガラスを割っての侵入に時間がかかるようにしましょう
• スライドドアを開けると警報が鳴る簡易式の防犯グッズを取り付けましょう
• 防犯カメラを取り付けられない場合は精巧なダミーを取り付けましょう
• 玄関を覆ってしまう庭木がある場合は、この際すっきり剪定してしまいましょう

賃貸住宅でドアの加工ができない場合でも、ドアに貼りつけるタイプのピッキングアラームも販売されていますので、利用すると効果的です。また、自転車の夜間走行時用の赤色LEDが点滅する取り外し可能な尾灯がありますが、それを玄関に置くとスコープからぼんやり赤色の点滅が見えて、防犯システムが作動中ではないかと警戒してくれる可能性があります。

所有形態や設計によって、できることがそれぞれの家で違うと思います。出来る限りの方法を組み合わせることで、空き巣にとっての優先順位を下げるように頑張りましょう。

空き巣の約半数は下見をしています

人通りや少ないか、人目に触れにくいか、侵入しやすくて逃走しやすいか、 金目の物が多くあるかなどを下見で慎重に見極めています。窃盗団などによる組織的な犯行の場合は、何度も下見をして、表札などに印を入れている場合もあります。

様子を伺うような知らない人物がいないか、表札などに何か書き込まれていないかなど、普段から注意を払うことも肝心です。印を書かれた時は直ぐに消してしまうことで、抜けがないイメージを相手に与えれば、対象に残りにくくなるはずです。

空き巣の中には、継続的にターゲットの生活パターンを調べ上げ、必ず家が空く日時を見計らって侵入するそうです。仕事などの関係で止む無い場合もありますが、パターン化しないように工夫することも大切です。

アタリ行為に注意しましょう

侵入する前の最終確認として、本当に不在かどうかを直接確認することを「アタリ行為」と呼びます。窓に小石を投げて反応を見るなど色々ありますが、過半数はインターホンと電話で不在を確認するという統計があります。これで不在であることが分かっても、侵入に10分以上かかるような対策をしておけば空き巣に入られる可能性は大きく減少しますが、できればここも押さえておきたいポイントです。

少し費用は掛かりますが、インターホンを携帯電話で受けられるシステムと固定電話に掛かった電話を携帯電話に転送できるサービスを登録しておくと安心度が非常に大きくなります。

安心して小旅行に行くために、一度検討してみることをお勧めします。