あんしん あんぜん はりねずみ

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軽井沢スキーバス転落事故 シートベルト非着用が被害拡大

      2016/01/17

シートベルト着用のアナウンスがなく、ほとんどの乗客が非着用

死者14名、重軽傷27名という凄惨な事故になってしまった軽井沢スキーバス転落事故ですが、複数の乗客の証言で、

  • 出発前や走行中も着用を指示するアナウンスはなかった
  • 死傷者の多くがシートベルトを非着用であった

ことが分かってきています。

負傷者の一部には一定速度の交通事故などの大きな衝撃で生じる

高エネルギー外傷(交通事故や転落などで強い衝撃が加わることで起こる負傷のタイプで、目に見える徴候がなかったとしても、身体内部の広い範囲で組織が破壊されている恐れがあり、生命に危険を及ぼす可能性が高いと言われています。)

と診断されていたことも判明しました。

犠牲者の多くはガードレール、地面、立木に衝突した衝撃で、イスから放り出され、車外に投げ出されたり、壁や窓に激突して頭部・頸部などを負傷したことによることが死因であることも分かってきました。その多くは即死だったとも言われており、衝撃の凄まじさを物語っています。

シートベルトをしていれば助かる命も多かったと思われますので、運転士が走行前や走行中にシートベルト着用を促すアナウンスをしなかったことは本当に残念です。

高速道路・自動車専用道路は勿論、どこでもシートベルトは着用しましょう

シートベルト非着用の事故では、普通乗用車よりもミニバンなど車高が高い自動車の方が窓から投げ出される事故が多いのは偶然ではありません。

車高が高ければ、衝突した際に左右に振られる力が大きくなりますので、

普通自動車<ミニバン<<<大型バス

のように大型バスで衝突事故を起こした場合は、ミニバンよりもはるかに大きい横方向に投げ出す力が加わる恐れがあります。また、転倒した際にも、シートの位置が高いため、転倒して地面に衝突した際の衝撃は一層大きくなります。大型バスの中でも、スキーバスなどはシート下に荷物を積めるスペースを広く取っていますので、転倒した際の衝撃は更に大きくなります。

今回のように崖に突っ込み、転倒したような場合はその高さに崖の高さが加わりますので、その衝撃は非常に大きなものであったと思います。道路にバスのものと思われるブレーキ痕があったとも言われていますが、乗客の証言ではかなりの速度で突っ込んだと言われますので、

  • 速度
  • バスの高さ
  • 崖の高さ

が衝撃を高め、それが立木で一気に止められたことで、被害を更に大きくしたものと考えられます。

大型バスは同じ速度で事故を起こしたとしても、他の自動車よりも車外に投げ出されるリスクが高い乗り物になりますので、法律で定められている

  • 高速道路
  • 自動車専用道路

など、自動車の最高速度が時速60kmを超える道路を走行しない時もシートベルトの着用が安全です。

路線バスなどは、時速60kmを超える道路を走行することがない車両はシートベルトを装備していないため、装着することができませんが、シートベルトが装備されている座席に座る際は、必ずシートベルトを装着するように習慣付けましょう。

命を守るには、

シートベルトを見たら、必ず締める

これで行きましょう。こどもにもしっかり教えてあげてください。

シートベルト装着の有無は調査中です

乗客の証言で、

  • 出発前や走行中も着用を指示するアナウンスはなかった
  • の多くがシートベルトを非着用であった

ことが分かっていますが、今後警察も国土交通省もそこを詳細に調査するはずです。

ただ、運転士が出発前や高速道路走行前に「シートベルト着用」のアナウンスをしていなかったとしたら、更なる行政処分などの対象にはなりますが、亡くなった命は戻ってきません。

今回の事故で、シートベルト着用のアナウンスの徹底について業界で再確認がされると思いますが、再びそれを漏らすバスが出ないとは限りません。というか、必ずまた出ます。そして、事故を起こすこともあるでしょう。

その時に被害を最小限にするためにも、乗客側も

  • 高速道路
  • 自動車専用道路

など、制限速度が時速60kmを超えるような道路では自主的にシートベルトを締めることを常識にしたいものです。(我が家では路線バス以外、必ずシートベルトを締めることになっていて、壊れているなどで締められない場合は乗らないことになっています。)

2007年に改正され、2008年に施行された道路交通法では、乗用車の後部座席のシートベルト着用が、運転席・助手席と同様に義務化されました。これはバスでも同様であり、違反すれば運転士に違反点数が加点されることになりました。

しかし、バスの場合は例外が設けられ、

自動車の最高速度が時速60kmを超える道路(高速道路・自動車専用道路)を走行しないバス

は、運転席とそれと並列の座席以外へはシートベルトの装備が義務づけられていないこともあり、シートベルトの装着も義務付けられていません。

しかし、今回事故を起こしたバスは、高速道路を走行する運行予定となっていたため、全座席にシートベルトを装備していました。シートベルトを装備してはいましたが、事故を起こした道路は国道であったため、制限速度は50kmであり、この道路でシートベルトを装着する義務はありませんでした。

ただ、乗客の証言が正しいとすれば、運転士は出発時も高速道路走行時もシートベルト装着のアナウンスをしておらず、その流れで乗客はシートベルトをしていなかったものと考えられます。

今後は出発時と高速道路走行時にシートベルト着用を促すアナウンスがされると思いますが、高速バス・ツアーバスに乗られる方は、このアナウンスに関係なく、常にシートベルトを着用されることをお勧めします。

万が一、アナウンスがないとしても、自らシートベルトを装着することが習慣になるように、こどもの頃から教えておくと将来身を守ってくれると思います。

乗るなら締めろ、締めないなら乗るな

座席にシートベルトが装備されたバスに乗る時は、

乗るなら締めろ、締めないなら乗るな

というスタンスで、必ずシートベルトを締めるようにしましょう。

また単に締めるだけではなく、

  • ジャックナイフ現象(事故の衝撃でシートベルトの上からすり抜けて天井に衝突する現象)
  • サブマリン現象(事故の衝撃でシートベルトの下からすり抜けて床などに衝突する現象)

を防止するためにも、走行中はシートを余り倒すことはしないでいるとより安全です。

また、衝突など事故の危険を察知した際には、

  • 床に足を付ける
  • 体を折って手で足首を掴む、または前かがみになって、前のシートに頭を付ける

などの衝突防御姿勢を取るようにしましょう。

バス運行会社には安全管理を徹底して頂きたいと思いますが、事故が起きた場合に被害を受けるのは自分です。これからは積極的に自分の安全確保に努めるようにしてはいかがでしょうか。

この冬もバスツアーでスキーに行かれる方も多いと思います。是非一度シートベルトや事故の際の衝撃防御姿勢について考えてみてくださいね。

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